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建築会社を決める前の確認事項 3つ

1、その会社の現場がきれいか否か


住宅産業塾

 現場を見る際に、原則突訪がベストなので、近くの現場を教えてもらった後は、いつ見に行くなどは言わず、道路から見るだけとなります。
そこから見るべきポイントは

  1. 出入り口の道路がきれいか

  2. 小さな子どもが入れないよう工夫がされているか

  3. 産業廃棄物や資材が散乱せず、整理整頓されているか

この3点のみでまずは大丈夫。
道路を汚さないために、現場の敷地に土ではなくシートや砂利で多い、工夫が必要。小さな子供が万が一、敷地に入り怪我でもされたら会社の信用に関わります。またこれは当たり前ですが、整理された現場で作業する品質と雑然とした現場での品質の差は明らかです。

 これらは、全て建築会社から下請けさんたちへの指導力と、その指導を真摯に受け止める職人さん達のその仕事に対する想いが現れます。
 どんなに、その会社のカタログが素晴らしく、性能の高い家をつくる事ができると言われても、現場の事実をまずは自分の目で確認する必要があります。

2、着工が平準化しているか

どんな建築会社でも、その会社なりの品質基準や施工基準があります。当然その内容は、一般の方々にはわからない、細かいものも多くあります。確実な品質確保のためには、その基準を守って施工しなければいけません。
 それを確実に守るために重要なのは、その基準を「理解した職人」で施工する事が第一条件です。そのためには専属の職人をきちんと確保する必要があります。職人さんの多くは個人事業主で、仕事が安定してなければ、他の建築会社の現場にも行ってしまいます。そこでは、また別の基準があります。そういった大工さんよりも、いつも同じ建築会社で仕事をした方が基準の理解度が全く違います。

非常に大雑把で、あくまで1例ですが、下記をご覧ください。

約3ヶ月工期の住宅工事の場合

上記の様に、一般的に月に1棟着工するペースで、専属大工1名を養えます。専属大工を3名養うには、月に3棟着工する必要がある計算となります。

どの建築会社もこの状態を維持することがベストなのはわかっていますが、着工が毎月安定して3棟確保することが非常に大変なんです。
受注状況、お客様の御都合など、着工日には様々な事情が絡んできます。
これは、規模の大きい大手住宅メーカーでも苦労しています。

ですが、一生に一度の住宅建築、住宅リフォームなどでは、ここにこだわって建築会社を選ぶ事も重要であると考えます。

そこで、検討している住宅メーカーや工務店の、ここ1年の毎月の着工数(できれば、お住まいの県で)の推移を検討されている営業担当の方にヒアリングしてみて下さい。
例えば3月決算の場合、12月着工は年度内完成が見込め、1月着工は次年度になってしまうため、売上高確保のために、12月着工が1月着工の倍以上あるような状態の建築会社は最悪です。

12月に普段より多くの着工をする場合、多くの専属職人以外の職人を応援として現場に投入しており、やはり品質確保にプラスとはなりません。

毎月の着工数を安定させることは、現場の品質維持には最重要事項となります。そこを努力している建築会社は職人さんにも信頼が高く、様々な面でうまく行きます。目先の売上高UPのためにそれを諦めてしまう会社ではなく、着工の平準化を大切にしている会社を選んでいきましょう。

3、現場にいる人は、全員ヘルメットをかぶっているか

安全教育は、建築工事の基本です。
検討している建築会社の現場を見る際、1に上げた整頓状況とともに確認したいことが、ヘルメットです。ヘルメットは安全の基本。車でいうところのシートベルトと同様です。しかしながら、まだまだ現場では、ノーヘルの職人さんたちを見かけます。

室内の様子は確認できずとも、室内から出てくる方の状況を確認し、一人でもかぶっていない方がいる現場は、少々怪しい面があります。何らかの事情があるかもしれないので、あくまで参考程度ですが、頻繁に見られるようであれば、その建築会社は外すことも視野に入れましょう。

まとめ

以上、1と3は簡単に確認できます。
2に関しては、少々突っ込んだ話になりますが、大変重要です。
どれくらい着工しているものなのか、興味本位で知りたいとお伝えし、真意は言わないでいいかと思います。

本気で、マイホームの建築やリフォームをお考えの方の参考になれば幸いです。



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