手毬

古き良き日本食の文化を後世に残していきたい。 各地の郷土料理を研究しています。 その他…

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古き良き日本食の文化を後世に残していきたい。 各地の郷土料理を研究しています。 その他、発酵食品や薬膳料理、温活などにも取り組んでいます。 愛媛在住のため愛媛の文化についても紹介していきます。

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香川県:しょうゆ豆

香川県の郷土料理である「しょうゆ豆」 写真では分かりにくいかもしれませんが、空豆で作られています。 通常スーパーなどで春に見かける空豆は、サヤに入った生のもので、 塩茹でにしたり、サヤ付きのまま焼いたり、豆板醤の材料にしたりすると思いますが、こちらの「しょうゆ豆」は乾燥した空豆で作ります。 その名の通り、しょうゆの濃い茶色をしており、見た目からはしょっぱいのではないかと思われますが、甘辛い味付けになっています。 香川県は言わずと知れた醤油の生産地で、特に小豆島は醤油蔵がた

    • 愛媛県:緋のかぶら漬け

      今回は愛媛県、松山市あたりの郷土料理である「緋のかぶら漬け」を紹介します。 緋色というよりは「紫」と言ったほうがしっくりくるこのカブ。 通常よく見かける白くて丸いカブと違う点は、この紫色の色彩ですが、 形も少し特徴的で、白いカブよりも平たく大きい。 この色からも分かるようにポリフェノールが多く含まれています。 このカブは葉や茎の部分まで鮮やかな紫色をしていて、茎の部分を他の野菜と一緒に漬けると、綺麗なピンク色に染まります。 他のかぶ漬けと違う点は、酸味を酢ではなく橙の果汁

      • じゃばらシロップ

        こんにちは。 産直市で「じゃばら」を見つけたので、シロップを仕込みました。 「じゃばら」はこれからの季節にとっても嬉しい、花粉症などのアレルギー症状(自己免疫疾患)を緩和する効果があるそうです。 今回は小さめのじゃばらだったので、以下のレシピで作ってみました。 ******************** レシピ ・じゃばら 6個(650g) ・氷砂糖 650g (じゃばらの重さと氷砂糖は同じ重さで作ります) ******************** じゃばらを綺麗に洗い

        • 高知県:碁石茶

          碁石茶(ゴイシチャ) 日本では珍しい後発酵茶の一つです。 日本で作られている後発酵茶は高知県の碁石茶の他に、徳島県の阿波晩茶、富山県の富山黒茶(バタバタ茶)、愛媛県の石鎚黒茶(天狗黒茶)があります。 碁石茶は高知県の大豊町という場所で作られています。 碁石茶の製造はとても手が混んでいて、まず茶葉を採集し、蒸してカビ付し一次発酵させ、重石をして二次発酵させます。 その後、裁断して干すという流れで作られています。 裁断して干すという他にはない作り方をしているため、見た目が他

        香川県:しょうゆ豆

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          三重県:伊勢うどん

          「伊勢うどん」伊勢と名前がつくとおり、三重県の郷土料理です。 ご当地グルメとしても有名なうどん。 太めのうどんは柔らかく、たまり醤油を使った甘辛いタレがかかっています。 ネギの他に鰹節がかかっていることもあります。 箸で持ち上げたらプツリと切れてしまうくらい柔らかいうどん。 コシの強い讃岐うどんとは正反対の柔らかさ。 この柔らかさタレと絡んで、たまらない美味しさ。 三重県の中でも、伊勢志摩辺りで食べることができます。 お伊勢さんへお参りに行った際にはぜひお召し上がりくださ

          三重県:伊勢うどん

          鬼ぐい

          今日は2月3日。節分ですね。 恵方巻はもう全国で知られる行事食となりました。 愛媛ではスーパーに「鬼ぐい」と言う名の柊の葉と思われる葉と何の木か分からない木片が、竹の棒にくくりつけてあるものが売っています。 愛媛生まれ愛媛育ちの旦那に聞いてみるも「何それ?聞いたことない」と。 ネットで調べてみると、この棒に鰯の頭をつけて、玄関などに飾るそうです。 私が生まれ育った東海地方では、柊の枝に鰯の頭をつけて飾っていたので、 きっと同じようなものだと思います。 私の地元では、特に

          鬼ぐい

          愛媛は暖かいので、菜の花が咲いていました。 菜の花は現在はどこの地域でも食べられていると思います。 デトックス効果が高い野菜としても知られています。 鉄分などのミネラルも豊富ですので、おすすめの食材です。

          愛媛は暖かいので、菜の花が咲いていました。 菜の花は現在はどこの地域でも食べられていると思います。 デトックス効果が高い野菜としても知られています。 鉄分などのミネラルも豊富ですので、おすすめの食材です。

          温活 #1

          今までに温活を色々試していたので、一昨年の12月ごろまではそれなりに効果があって、平熱は36.5-36.8℃くらいでした。 昨年初めの転職を境に、どんどん平熱は下がり、昨年末頃からは午後になっても35℃台になってしまいました。 全体的に肌がの潤いがなくなったのは、低体温のせいなのか年齢なのか、それとも別の理由があるのか。 とりあえず私が今まで試してきた、現在進行形で取り入れているものを書き出してみます。 ・生姜を食べる ・根菜類を食べる ・白砂糖を食べない(てんさい糖を使

          温活 #1

          緋のかぶら。 伊予地方(松山市)の郷土料理「緋のかぶら漬け」を作るために緋のかぶらとかぶす(橙)を購入しました。 緋のかぶらは1日水に浸水します。

          緋のかぶら。 伊予地方(松山市)の郷土料理「緋のかぶら漬け」を作るために緋のかぶらとかぶす(橙)を購入しました。 緋のかぶらは1日水に浸水します。

          はじめまして。

          はじめまして。手毬と申します。 愛媛県在住。料理好きの栄養士です。 郷土料理に魅せられ、現在、各地の郷土料理を研究しています。 まだまだ知らない事も多いと思いますが、日本各地の料理の作り方や栄養面なども含めて紹介していけたらと思っています。 郷土料理の他に、発酵食品や薬膳料理、温活にも取り組んでいます。 自家製調味料や保存食、自身の温活の経過など、食や健康に関わる様々な挑戦も紹介していきます。 出身は東海地方なのですが、現在は愛媛に住んでいます。 他県から移り住んだ私の

          はじめまして。