冷房 * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年７月16日

チェンマイの街はカフェが密集している。こんなにあるのに、新しいカフェは日々オープンし続けている。
以前は、新しくカフェがオープンしたと聞けば必ず行ってみていたが、今では数が多すぎてとてもじゃないけど追いつかない。

郊外の山岳地帯では、標高1000ｍ程度で育つアラビカ種のコーヒー豆の生産が盛んだ。近年、品質向上に熱心な若い世代の生産者が増え、さらに質の良い豆が生産されている。

バリスタたちのレベルも高くて、ラテアートの世界大会で優勝したという腕の持ち主もいる。
私はアラビカ種の中煎りにミルクを入れたコーヒーが好みなので、たいていホットラテを注文する。どんなに小さなカフェでも、ラテには必ず何かしらのラテアートが施されている。
きれいな絵の描かれた泡を、私はどうしてもかき混ぜることができない。ペガサスとか象の顔とか、スペシャルな絵の時はそのまま最後まで崩さずに飲むし、比較的簡単な絵の場合でも、絵をぐちゃぐちゃにしないようスプーンでそっと泡をすくう。幸せなひとときだ。

冷房のラテアートごと掬ふ泡

✍️

冷房 晩夏