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朝ぐもり * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年7月16日

俳句を考える時は手書きでメモをすることが多い。
数年前に、句会で友人に借りた4色ボールペンがびっくりするほど書きやすくて、返す時に感想を伝えたら、「そうでしょ。日本でたくさん買ってきたから良かったらどうぞ」と、何本もある真新しいペンの中から好きなのを選ばせてくれた。チェンマイでも日本製の文房具は売っているが、種類は少ないし、輸入品なので値段も高い。そして、その友人は、自分が良いと思うものを惜しみなく周りに配る精神を持った人だった。
私は遠慮なく光沢のある緑色のボールペンをもらった。
その友人とはもう会えなくなってしまったが、あの時譲ってもらったペンは、芯を交換しながら今も愛用している。

今朝、うっかりそのペンを机から落としてしまった。落ちた衝撃で赤いインクが漏れて、ノートにインクが滲んだ。赤だからか、なんだかボールペンが怪我をしたみたいで痛々しい。
今度、赤の替芯を買うまでの間は、しばらく赤なしで使うつもりだ。


ボールペンのインクの滲む朝ぐもり

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朝曇 晩夏

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