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夏料理 * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年7月13日

夏料理鼻腔にスパイス発光す

スパイスもハーブもぶっとぶ唐辛子

今日の句材になりそうなものがないかと、夕食の食卓を睨む。今晩は、朝の市場で買っておいた北部タイ料理の豚のラープ(ひき肉と複雑なスパイスをあえたもの)と山盛りのハーブ、黒いもち米(伝統的な北部タイの主食はもち米です)、プチトマト、そして、残りものの肉じゃが(苦笑)。堂々たる手抜きだが(というか、料理してない)、私が作る料理よりおいしいので文句は出ない。

日本でタイ料理のラープといえば、ひき肉にライムの酸味と香ばしいカオクア(米を炒った粉)、ミントなどのハーブを合わせたイサーン(タイ東北地方)スタイルの爽やかな味が一般的だが、北部では味付けがかなり異なっている。
北部タイのラープは、5〜6種類、多いところではそれ以上のスパイスがふんだんに入るエキゾチックな風味が魅力。さらに胆汁や血も入ってその味は奥深い。以前、挽きたてのフレッシュなスパイスを使ったラープを食べたとき、目の前が光るような刺激があり、もしかして、ある味覚と視覚とは繋がってるのかも? と勝手に怪しんでいる。
さて、この市場のラープは、どうやらレモングラスも効かせているようだが、私には辛すぎて微細な味が分からない。
レストランのラープはそんなに辛くはないので、チェンマイに来られたら、ぜひ1度は食べていただきたい一品だ。


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