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【精神科医】思考ではなく事実と向き合うこと。

私は何もできない、私には何もない、私はダメな人間だ・・・
本当にそうでしょうか?
こういった思考は、知らない間に自分を蝕みます。
思考ではなく、事実を思い出して、事実のみにフォーカスを当てる練習をしましょう。

例えば実例を上げます。
今週も何にも出来なかったな・・・私は今日、そんな考えが浮かんできました。
これに対して、今週出来た事実を述べます。
毎日朝起きて化粧して服を選んで着て、出勤しました。仕事をしました。新しく数冊の本を読み始めました。珍しく夜ご飯を作って食べました。絵の続きを描きました。動画を少し編集しました。一日だけ楽しむネイルをしました。好きなYouTuberさんの動画を見ました。アートギャラリーに行きました。

今週出来なかったことを述べます。
無限にあります。上記に挙げたこと以外のことは全てできなかったことです。掃除、洗濯、片付け、もっと読めた本、もっと描けた絵、運動、人とのコミュニケーション、やり残した仕事、やりかけの勉強、メイクも落とさずシャワーも浴びず寝落ちした日も、、、
そう考えると、出来たことより出来なかったことの方がはるかに多いのです。当然だと思います。時間も気力も体力も限られているからです。
でも、出来なかったことが出来たはずなのに、と思うのは、想像であって、事実ではありません。
私にとっての事実は、出来たことだけです。
それを見逃して、想像の自分と戦っても、勝てるわけがありません。
これを書いてみて、実際私は自分が思っていたよりも多くのことをしていたことに気が付きました。

自分が出来たことを無視して、漠然とした「何もできなかった」という嘘に近い思考を信じるのはあまりに不自然なのです。

このように、漠然とした事実ではない思い込みが浮かんできたときは、本当に?と、事実のみをとらえる、練習をすることが大切です。
すぐには出来ないかもしれません。
しかし、練習を重ねたらきっとできるようになるはずです。
私もまだまだ、練習が必要です。

では。


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