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図書館司書が本屋大賞2024年の結果を見て驚いたポイントとは?

こんばんは、古河なつみです。
2024年度の本屋大賞がついに発表となりましたね!

宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』は2022年の『同志少女よ敵を撃て』に続いてなんと作家さんのデビュー作での本屋大賞受賞となりました。
元々メディアでも盛んに取り上げられている作品で、納得の受賞だったと思うのですが特に司書仲間と盛り上がったのが「得票数が500点越えだ……!」という事です。

本屋大賞は本屋のスタッフさんからの投票で決まる賞なので、当然得票数の多い作品が大賞を受賞します。
そして今回の『成瀬は天下を取りにいく』525.5点を記録しました。
これがどのくらいすごいかと申しますと、歴代本屋大賞で500点越えの作品は他に3作品しかありません。
ご紹介すると以下の通りです。

第5回『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎さん 509.5点

第8回『舟を編む』三浦しをんさん 510.0点

第15回『かがみの孤城』辻村深月さん 651.0点

第一線で活躍されている作家さん達のお名前がずらり。
このように長く活躍されている中での高得点受賞のケースばかりだったのですが、今回の本屋大賞となった『成瀬は天下を取りにいく』デビュー作で500点越えという快挙です。いかにこの作品とヒロイン・成瀬あかりがパワフルで、書店員さん達から愛されているか伺い知れますね!

ちなみに、本屋大賞は有志の書店員さんが立ちあげたことから始まった賞なので、投票の参加者が過去よりも現在の方がたくさんいらっしゃいます。そのため、近年であればあるほど点数が高く出やすい環境になっています。また、点数が低い高いは作品の良し悪しではなく「どれだけ書店員さん達から推されたか」と考えていただければと個人的には思っています。

とはいえ、第15回以降しばらく見ていなかった500点越え作品という事で、司書のお友達と一緒にすごいね~!!と大変はしゃいでおります。
次に書店へ行った時、本屋さんがどんなポップを立てているのか、見つけるのが楽しみです!

本日はここまでとなります。
お読みいただきありがとうございました。
それでは、またの夜に。

古河なつみ




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