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傷ついた子が心で叫ぶもの

「さびしくなんかない」
この言葉は「さびしいよ…」と心が叫んでいる証拠だ。

「友達なんていらない」
この言葉は「友達にそばにいてほしい…」と心が震えている証拠だ。

「できなくたっていい」
この言葉は「できるようになりたい…」と心が願っている証拠だ。

傷ついている子どもたちは、いつも自分の心とは正反対のことを口にする。
きっと、本当の気持ちをいうと、自分が一気に崩れ去ってしまう恐怖があるのだろう。

言葉の先にあるものをどこまで感じられるか?
言葉の奥にあるものをどこまで感じられるか?
僕の仕事はそのくりかえしの中にある。

僕の仕事はひっくり返すことだ。

「わからないよ」
とその子が言えば
「わからないのは考えた証拠だよ」
と声をかける。

「できないよ」
とその子が言えば
「できないのは挑戦した証拠だよ」
と声をかける。

マイナスの言葉を「くるっ」「くるっ」っとひっくり返していく。

「もっとがんばれ」
「できるようになれ」
「しっかりやれ」じゃない。

傷ついた子に必要なのは
「目の前に起きたどんな出来事にも価値がある」
と思えるようになることだ。

目の前のマイナスをくるっとひっくりかえす。
きっと僕はずっとこれをやり続けていくのだろう。
飽きることなくずっと。

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