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ドキュメンタリー | おやすみ、オプチュニティ※Good Night Oppy

アマプラをぽちぽちして「おやすみ、オプチュニティ」を観ていました。

90日間のミッションで旅立った火星探査ロボット、オプチュニティ、スピリットのドキュメンタリー。もっとこう、宇宙工学、地質学、アカデミックなイメージなのかな、って想像していたら、まったく違っていてエモーショナルな作品でしたよ。

タイトルのオプチュニティって、探索ロボット(女性)の名前です。
火星はとても過酷な惑星で本ミッションの前、NASAは2回探査ミッションへチャレンジしていますが、いずれも失敗しています。オプチュニティとスピリットの2台に課せられたミッションは90日の間、火星に生命起源の重要な要素である水の痕跡を探るというものでした。

NASAの想定、90日だったのに2019年2月まで15年間も活動し続けられた(スピリットは6年、凄い)なんて、凄い、凄いです!設計期間をはるかに超過して活動し続けれられるなんて、わかり難いかもしれませんが、これは本当に凄いことなのです。

6年、15年の間、活動し続けた探索ロボット(ローバー)たちと共に、NASAの科学者、エンジニアたちも一緒にず~っっとローバーたちと働いてきて、これだけ長い間一緒にやってくると、NASAの方々もローバーたちも大家族みたいな感じになっちゃうのです。甲斐甲斐しくローバーたちの一挙手一投足とか、火星の天候で毎日しばらく晴れだからー、あっ厳寒期に入ったら大丈夫かなとか、砂嵐なんてもう!心配で皆さんでハラハラとしたり。

ローバーたちもね、健気に一生懸命ミッションのことだけ、粛々と働き続ける姿がもう、愛おしいのです。

15年も活動し続けていたのでミッション当初のスタッフさんから年を経るにつれ、入れ替わっていきます。壮年だった方々から、ミッション開始当時はティーンエージャーだったスタッフさんたちになったり。ローバーたちも年を経るにつれ、人と一緒でどこか調子が悪くなったり、壊れてしまったりします。NASAのスタッフさんたちが、それぞれの年代でローバー達への接し方が娘のように思っていたり、自身と同年代だったりとか、自分のお母さんをみるような感情で接したりしていて、最後は家族愛のドキュメンタリーになっちゃった!

宇宙の深淵とか神秘とか、それらも"おぉ"っと感動する発見が多々あったのですが、ほっこりした家族愛を感じられる、あたたかいドキュメンタリーでした。

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