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ベトナムの宗教事情 カオダイ教、ホアハオ教とは?
ベトナムは多宗教国家で、憲法により信教の自由が保証されています。公式には無宗教国家とされていますが、多くのベトナム人は様々な宗教や信仰を持っています。以下はベトナムの主な宗教とその特徴です。
1. 仏教
ベトナムで最も信者数が多い宗教で、主に大乗仏教が信仰されています。
仏教寺院は全国に広がり、多くのベトナム人が日常的に訪れています。
宗派は基本的には分かれておらず、禅宗と浄土教の色彩が濃い「浄土禅」的性格が強いです。
2. キリスト教
カトリックとプロテスタントが主な宗派で、特にカトリックはフランス植民地時代の影響で広まりました。
信者数はカトリックが約700万人、プロテスタントが人口の約2%を占めています。
3. カオダイ教
ベトナム南部で生まれた新興宗教で、仏教、キリスト教、儒教、ヒンズー教、道教の教えを融合しています。
豪華で色彩豊かな寺院が特徴で、信者数は約300万人から500万人とされています。
4. ホアハオ教
ベトナムのメコンデルタ地域で生まれた新興宗教で、簡素な信仰生活を重視しています。
信者数は人口の約1.5%を占めています。
5. イスラム教
ベトナムには少数のムスリムコミュニティが存在し、特にチャム族に信者が見られます。
6. ヒンドゥー教
主に中央高地地方のチャム族の間で信仰されています。
7. 民間信仰
伝統的な信仰や祖先崇拝が根強く、多くのベトナム人が日常生活の中でこれらの信仰を実践しています。
ベトナムの宗教事情は、他国に比べて複雑であり、多様な宗教が共存していることが特徴です。また、ベトナム人の多くは、仏教、儒教、道教の影響を受けた三教の思想に基づいた生活を送っています。
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