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行政書士があると、マンション管理士試験で有利なのか。

 私が行政書士試験・マンション管理士試験に独学で合格したときの経験から書いています。

 行政書士があると、マンション管理士試験(や業務)でどのくらい有利なのかみてみました。

 行政書士は、これまでにみてきた宅建や管理業務主任者と違い、「不動産」系資格の分類ではなく「法律」系資格試験となるので、出題科目の重なりは少なくなります。
 行政書士試験の、
・民法9問
・個人情報保護法1問
くらいでしょうか。
 マンション管理士試験では、
・民法6問、
・標準管理規約で個人情報保護法が絡んだ出題がたまにあった(令和2年など)
という重なり具合です。

 ただ、行政書士の民法はマンション管理士試験よりも出題範囲が広いです。
 マンション管理士試験は、物権の分野の出題が少ないですね。
 第三者弁済、相殺、利益相反取引などのマンション管理士試験の専業受験生がびっくりしてしまう論点も普通に得点できますので、1点の重みがあるマンション管理士試験では、有利になるかと思います。

 ただ、行政書士を持ってるからとあなどらない方がよいです。
 マンション管理士試験は、行政書士試験と同じくらい難しく、合格しにくいです(個人的な感想)。
 行政書士試験も偏差値でみると、マンション管理士と同じく60以上とされ、勉強時間も1000時間程度必要とされているようです。
 マンション管理士試験の問題は4択であるのに対し、行政書士試験は5択となるうえに、記述式問題も出題されるので、行政書士の方が難易度が高いと思われますが、建築設備の相性も無視できないところです。
 ちなみに、私は、一応、法律屋さんのハシクレで行政書士試験に先に合格していて、次にマンション管理士試験に合格しましたが、建築設備に馴染みがなかったので同じくらい大変だったなあと思ってます。
 
 予備校みたいな営業をするつもりはありませんが、業務の点からみると、マンション管理士と行政書士のダブルライセンスはわりと有益なのかなと思います。
 マンション評価制度ができて、管理計画認定等はマンション管理士の仕事でその申請は行政書士の仕事になるようで資格がリンクしてきています。
 事実関係を証明する書類の作成業務が行政書士にはあるので、修繕工事の書面(図面含む)作成、工事の場合の融資支援、敷地に駐車場のある管理組合の車庫証明一式などの仕事が発生し、受任できるといんだけどねえ。

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