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こんな今だからこそ、中国語を学び直す

日本は中国に先を越されているというなら、なおさら中国語を学ぶべきじゃないの?なら今改めて勉強するよ。中国が好きじゃなくても中国語を学ぶのは、ちゃんと理由があるのだよ、という話。
注:ここで言う中国語とはいわゆる北京語(港台では普通話or國語、英語ではMandarin)を指します。

私は外語系大学の出身で、主専攻は中国語でした。
なぜ中国語を選んだのかというと、その大学の英語学科を受験するには、成績が届かなかったからということと、とにかく何か外国語を学びたいと思っていたちょうどその頃に、今後は中国が世界から注目されてきたから、それなら英語以外の外国語も学んで話せるようになりたい、という軽い理由からでした。
そのように考えて外国語学部中国語学科に入学したのですが、今思えば大学なめてました。入学後は毎晩の発音練習で何度もダメ出しされ、授業はチンプンカンプン、挙げ句の果てには一年前期末テストの専門科目を全部落とすという見事な劣等生っぷりを晒しました。
そのままやる気をなくしていれば、間違いなく退学して今の自分はなかったのでしょうが、それでも「それじゃやばい!」とようやく尻に火がつき、後期からは猛烈に勉強し、2年生後期の台湾留学までとにかく必死でやりました。そこでようやく、まともな中国語学習者になれました。
就職は氷河期突入期のため中国語方面に進むことを断念し、語学とは全然関係ない教育職に就き、着任先のある東北の地方都市に暮らし始めましたが、それでも中国語学習をやめようとは思いませんでした。
仕事に慣れ始めて余裕ができた頃、タウンページ(!)で探して見つけた語学教室に中国語クラスがあるのを発見し、そこに飛び込んで学習を再開しました。上級テキストから通訳ガイド試験対策(受験はしませんでしたが)、香港で購入した映画論の購読まで学んで5年前に一旦学習をお休みし、その後は3年ほど広東語を学んでいました。

そして今年の春から再び中国語学習を再開しました。
現在はインターネットのサイトを読み、意見を述べたり時事用語を学ぶ学習
をしています。
テキストはこんな感じです。

上は電子化が進む中国大陸で導入が試みられているネット身分証についての記事で、アリペイなどの電子決済などについて話し合いました。
下はイギリスで中国式の豚足が人気という外電記事。
月に3回ほど、だいたいA4プリント1枚位の量の記事を読み、わからない単語を調べ、先生やクラスメイトと話し合っています。

久々に中国語に向き合い、ネイティブの先生のスピーキングの速さに頭をフル回転させながら勉強したこの3ヶ月で気づいたことは、文章なら理解力が落ちていないことでした(苦笑)。それは普段から台湾や香港のネットのエンタメ記事を読んでいたこともあったからなのでしょうが、読まれたら字を見ればいいということですよね。
でも、ただ聞くだけはやはりかなり久々ということもあって、情報処理が全く追いつかないのでした。何度も何度も聞き返してはその単語をホワイトボードに書いてもらう…というのを昔も今も繰り返しているのでした。
やはり外語は毎日触れて聞いていないと上達しませんね。

今まで情報に触れるのも台湾や香港からのものが多かったので、大陸のコラムを読むのも面白く、久々なので非常に新鮮です。
ネットが発達してからは、中華エンタメ経由で台湾や香港から中華圏の話題を探す癖がついたせいか、どうしても大陸の情報や記事をネガティブに感じてしまうところがあるし、こういったネット情報でも規制されているのではないかなどと疑り深くなりがちなのですが、それでも現在の大陸の話題がリアルタイムで読めることは刺激になります。
先に挙げた電子決済などIT系の技術も、今や日本を超えて世界の先端を行っていると言えそうな状況ですが、問題があれこれあることも聞きます。それでも未来を見据えているようで、その展開がどうなっていくか、時事中国語を学ぶことで面白く見られるのですよ。

その点で、今後もやはり中国語を学ぶのが一番面白いです。
外国語は英語ばかりではないし、多少形が違っても、日本の漢字ともルーツが共通しています。
とかくネガティブな情報ばかりが意図的に伝えられ、嫌中などという流れができるこの昨今ですが、日本語だけじゃ世界はわからない。細かいニュアンスが理解できなくても、中国語を学んでも絶対損はないと思うのですよ。

そんなことから、私は若者には「外国語をやりたいなら絶対中国語がいいよ!」と薦めているのでした。
そして中国語がわかれば、Mayday(五月天)のライヴが楽しくなる!

次回は先月行ってきた五月天ライヴから、これまで参加した中華圏アーティストの来日ライヴの思い出について書く予定です。

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