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秋宵


幾夜も

幾夜も


僕の笛ひとつで

無頓着に

夜は始まる


それは悪と呼ぶ

大人の妄言を信じて

いつもの曲がり角で踵を返し

いつまでも

実体のない自分で在りたいと

煌めく星々さえも塗りつぶした


愛しい人も

いずれ僕も

旅をする


誰もが忌み嫌うそれは

いつか軽やかに訪れ


僕の頬に優しく合図する






(664日)

#エッセイ #コント部 #ライフスタイル #僕なりの幸福論 #毎日note #自由詩 #眠れない夜に #秋宵

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