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たったひとつ


身を守るもの
 
そう思っていたもの

 
手放した抜け殻っぽいものは

 
ふわりと薄衣のように
 
案外軽い

 
これは
 
恐怖だったのか
 
執着だったのか
 

 
初めて光を見てから
 
何年経っていたのかすら
 
知らない
 
本当のことを
 
何にも知らない僕は
 

 
名前も要らない
 
ただの人になって

 
ただの命になっていた




 
 
(692日)
#エッセイ #コント部 #ライフスタイル #僕なりの幸福論 #毎日note #自由詩 #眠れない夜に #たったひとつ

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