宵

囚徒の黄金色の鎖
 
 
繋ぐ主も居ない
 
憧れたはずの大地
 

 
胡乱な瞳を抱えながら
 
この世の果てで
 
無為なきらめきに
 
十重二十重

 
疚しく呼吸を重ねる

 
 
不幸の源泉などない
 
ただ

 
人として

 
人として

 
 
そうやって僕は
 
すべての境界に
 
笑顔を手向けている
 

 
(727日)
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