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葬儀担当デビュー①:若い頃は一所懸命に向き合うことで報われる

おそらく誰もが責任ある仕事をした時の最初のお客様は印象に残っているのではなかろうか。


私は19歳でご遺族3人のみの火葬式の担当から全てが始まった。

当時10代の人間が葬儀担当をするとは最初に名乗れず、対応をしたことを覚えている。
お世話になった公益社千里会館の千里研修所(現在は建て替えた千里会館となっている)にて火葬式の出棺を行った。
文字通り、家族のみで荼毘に伏すというプランであったが、時間をかけご遺族は最後のお別れをすることができた😌

僕は当時入社をして約3ヶ月が過ぎていた。先輩のお通夜・お葬式のサポートを日中ずっと繰り返し、お葬式の業務、先輩によって違うクセ、お客様によって気の使うポイントを学んでいった。
個人的に先輩に気を遣うことが一番しんどく、自分主体で仕事をしたいという気持ちが強くなっていた。先輩に気を遣うことなく早く担当者としてデビューしたいという思いばかりであった。この当時は先輩が本当に怖かった記憶しかない💦

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何より「担当も持てない半人前」という周囲からの反応が悔しく、情けなく、早くこの状況から脱却をしたかった。これはアルバイトや社会人経験のある方なら感じたことはあると思う。

しかし、ある日突然担当者デビューは訪れる。

「葬儀は水物だ」いつ人が亡くなり、ご依頼があるとは限らない。24時間の仕事のため、シフト制で休みを取るのだが、その日は出勤スタッフが少なくしかもお葬式の依頼が多く重なってしまった。

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