ボトムアップ科学技術12〜和田小六先生の科学技術とリベラルアーツ〜
こんばんは。一週間は本当に早いですよね。今日は雨が降ってしまったので家でゆっくりできるかなと思っていたのですが、夕方から授業があったことを思い出して慌てて移動しました。☔️
先週、振り返りとまとめを書いたので心機一転記事を書いていきましょう。
リベラルアーツをやっている人間が真正面から、そのことを書かないの?というご指摘も時々頂くのですが、あくまでどこかで具体的なフィールドや現実の課題との関連を持っていたいと思っています。だからリベラルアーツの定義として、②の定義があります。それを科学技術の分野でやっていこうとしているのがこの記事であり、僕のリベラルアーツだったりします。
前置きが長くなりましたが、今回は工学教育の分野でリベラルアーツの源流を作った和田小六先生について書きたいと思っています。
和田先生は日本の航空工学者です。
ここで注目したいのは和田先生は東京工業大学の戦後の教育体制を築いた方なんですよね。日本の大学におけるリベラルアーツの祖として南原繁先生のお名前がよく上がりますが、今の東工大の大きな仕組みを作り、教養教育の大切さを認めたのは和田先生です。
改革で行ったことは2つで、専門領域ごとに細分化したセクショナリズムの是正、一般教育、教養教育を新設し楔形教育の礎を作ったことです。
楔形教育とは、大学1年から4年にかけて教養教育が減り、専門教育が増えると言う形で、現在の東工大でもこの形態をとっています。
また、大学教育の意味についても検討していました。
この話は近年の大学にも通じる部分があるでしょう。近年実践的人材が大切とか、L型大学なるキーワードも叫ばれていますが、大学はどうあるべきか常に論争があるのだなと思います。
記事を紹介するのは最後にしますが、和田先生は東工大の70周年記念式辞でこんな言葉を残しています。
技術ができることをただ、実装するのではなく、どんな必要性に応じて技術を用いるのか?が大切であり、それを深く考えるために高い理想と、広い視野、深い認識が大切だと説いています。
それこそリベラルアーツの領域ですよね。
まだまだ、和田先生のお考えを全て理解できたわけではありませんので今後とも研究していきたいです。「一般教育と専門教育」と言う論文も発表されているようです。
東工大の博物館のnoteも和田先生に触れているものがあるので紹介します。
この科学技術と教養のあり方を学びに東工大に入学したのでもっと色々研究したいと思います‼️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?