【ふなログ471】「幸せになりたい」と思いながらも「欠損」が幸せの種となる件。
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ついに、
富士登山まで1週間前となりました。
しかし、、
天気予報を確認すると来週末は雨マーク。
天候が荒れそうな雰囲気です。
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ただ、元々今週も雨マークだらけだったのが、
七夕の7/7は珍しく見事晴れの天気となりました。
まぁ、もはや私にとっては関係ありませんが、
きっと織姫さんと彦星さんも出逢って喜んでいることでしょう。
ちょっとくらい曇ってもよくね?みたいな。
いや、冗談です。
(なんて俺って嫌な奴だ…w)
今週末も天気は持ち直すようです。
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夏の天気は変わりやすく移ろいやすい。
だから、最後まで分からない。
来週になってから天候が晴れになるかもしれません。
私含めて自称「晴れ男」が集いますのでw
しかし、
それでも天候が悪くなった場合どうするか?
もちろん登山自体は中止とします。
悪天候の富士山は、悪魔的な様相を見せるからです。
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10数年も昔、
6年連続で富士登山していた時、
4回登頂して2回登頂に失敗しました。
2回とも悪天候が原因でした。
登る前から天候は何となく怪しかったのですが、
登ってから7〜8合目付近で地獄を見ました。
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気を抜くと
吹き飛ばされそうになる風速の暴風雨。
殴りつけるような大雨。
そして稲光と轟音。
生きた心地がしない中で、
粛々と山小屋目指して登りました。
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特に、主要な4つの登山口のうち、
最も難しいと言われる「御殿場口」に
こともあろうか、単独でチャレンジした時があり、
一歩間違えば遭難していた可能性があった程です。
濃い霧で覆われ、ヘッドランプを点灯すると
光が反射して逆に視界が失われてしまう状態。
ほとんど、
足裏の感触だけで登山道を確認しながら登っていました。
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携帯の電波は届かない(当時)。
引き返すにもどうなるか分からない。
かといって留まるのも危険。
進んでも滑落してしまう可能性もある。
かなり
判断に迷ったのを覚えています。
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しかし、
これが正しかったのか分からないのですが、
「足裏の感触を信じて進む」
を選択しました。
嘘みたいな話に聞こえるかもしれませんが、
集中力を研ぎ澄ましていくと、足裏の感触で
道か?そうでないか?
が段々と分かってくるのです。
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16時頃に御殿場口から歩き始めて
そこから8時間かかったでしょうか。
ぼんやりと灯りが見えてきました。
ここが御殿場口唯一の山小屋でした。
御殿場口で何が難しいのか?と言えば、
5合目を出てから8合目に着くまで
一切山小屋がないことなんですね。
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トイレすらありません。
しかし、ひたすら足裏の感覚だけを信じて
登山道を踏みしめながら
歩くことだけに集中している間、
不思議なことに
生理的欲求がゼロになっていたのです。
空腹も忘れていました。
こんな体験、
決して自慢出来る話でも何でもありませんが、
8時間トイレに行くことすら忘れる程
「集中」している状態で
登山することも出来るんだなと。
これは、
一歩間違うと大変なことになっていたので、
今でも笑い話にできないのですが、
思い出すと「我ながら頑張ったなぁ」
と感慨深いものを感じます。
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これと同じような集中力で、
仕事したりすればどうなるのだろうか?
思えば、新人早々に配属された
銀行システムの障害対応の時が
似たような経験でした。
濃霧から暴風雨の中での御殿場口の登山も、
システム障害対応もどちらも、
「またやってみるかい?」と言われれば
今では速攻で有無を言わさず断るような経験ですが、
あれを乗り越えた自分って「やっぱすげぇ」
という気持ちも湧いてきます。
(変な武勇伝を語るつもりありませんし、笑って欲しいくらいです)
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失恋経験もそうですよね。
あれはあれで辛い。
必ずしも努力が報われるような話でもありませんし、
失って終わる時は「何て理不尽なんだ」
というくらいですよね。
まさに
「この世の終わり」のような気分になったり。
→今思えば可愛いくらいだけど
これも出来れば
経験したくない経験の一つですが、
終わってしまえば、
これもまたむしろ
笑って欲しいくらいのネタにもできます。
だって人生
笑った者勝ちじゃないですか。
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人生って、幸せになりたい、
満たされたいと思いながらも
実際は欠けているものだらけで、
そんな「欠損」があるからこそ、
皮肉なのか逆に幸せを感じることも多い。
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もし、
今思うようにいかない、
事が運ばないことだらけだなぁ、
と思いたくなる境遇であれば、
昨日書いた
「月が輝いて見えるのは、嘲っているのではなく励ましている、という無敵の解釈を試みてみる」と同様に、
「欠損」があるからこそ、
そんな「欠損」から
幸せの種を発掘してみる
という解釈転換を
行ってみることをお勧めします。
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いや、辛いことは辛いですよ。
しかし、
人生、
辛いことがあるからこそ幸せになれるんです。
似たような字ですしね。
きっと幸せになれます。
夜明け前が一番暗いから。
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では、
今日も素敵な1日をお過ごしください。
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