「潜伏」
自分の今の現状を書いてみようと思う。
7月に一ヶ月間の休職をいただいた。
その間奈良や高知、長野に行って東京を離れて心を整えることに専念した。
奈良では天川村に行き、息子の名前の由来となった縁の神社に行くことが出来た。
息子の幸せと健康を祈ってきた。
剛くんに天川村を案内された方にもお会いして、たくさんの話を聞くことが出来た。
帰る日を決めずに"縁"を辿って、不思議なことがいつも起きる奈良らしい旅だった。
初めて行く高知ではシェアハウスのシェアメイトの方の紹介でゲストハウスに泊まり、何も前もって情報を調べることもなくノープランで現地で行くところを決めた。
美味しいものが食べられたり、面白い方にお会い出来たり、汗だくになりながら自転車を漕いだこともいい思い出だ。
ここでもたくさんの"縁"をいただいた。
長野では新しい仕事が決まった。
自分は本当に"縁"に恵まれている。
結局一ヶ月間では心は元に戻らずに退職を決意した。
退職が決意出来た理由に息子の存在があった。
ちょうど奈良にいる時に前妻から息子の近況報告があり、今の現状を伝えた。
今の自分の状況を説明した時に息子にも伝えたらしく、とても悲しそうにしていたと言われた。
「どうしたら、パパを元気に出来るかな?」
自分が元気でいることが、息子の幸せにも繋がる。
前回のブログに書いたように東京を離れて過ごしたことでより東京への執着がなくなった。
現在は長野に移住するための準備をしているところである。
大半は東京を離れて何もない自然に囲まれた場所で生活している。
時間にもゆとりがあるから、写真を撮ったり、本を読んだりしている。
今はマイナスが0になった感じで、元気でもないし、元気でなくもない、そんな感じだ。
英語で言うと"ソー、ソー"だ。
まだ前向きに友人に連絡出来ることは少ないし、連絡しようと思っても1〜2週間ほど連絡するまでに時間がかかってしまう。
僕がいる時はなぜかたくさん雨が降る(笑)
そして前回のブログを書いた直後にFacebookも辞めた。
ふと、毎日なんとなくみんなの日常を必死にスクロールしている自分に違和感を覚えた。
そして辞めてみて、本当に楽になった。
見なくても繋がりを残すためにアカウントは残した方がいいとも言われたけど、依存したりいろいろ感情が左右されるのが嫌だった。
今自分が必要なのは
"同情"や"戯れ合い"
じゃなくて
今何をするべきなのかという"的確な答え"だ。
今や個人的なやり取りは月2〜3回くらいしかなくなったが、何も知らなくていいし、見たくないものを見ることへのリスクが格段に下がり、心理的負担がかなり減った。
何も知らないこと(たぶん知る必要がないものがないことなんだと思う)がこんなにも楽で幸せなことなのだと今とても実感している。
雑音が消えて、今はより大切なことが見えている気もする。
きっと手離さなければ前に進めない、そんな気がした。
Facebookには現れないようにしている。
自分のことを知られる必要もない。
余計なものを見ない代わりに"僕の"余計なものも見せなくてもいいからだ。
なるべく"0"に近づけたい。
Facebookの中で僕は"もうすでに死んでいる"。
今までnoteに病んでるブログを書けばそれなりに読まれて反響もあったけど、もう今までほど読まれなくもなる。
それでも、こうしてたまにふと現れます。
Facebookを辞めて気付いたことが1つあって、意外と忘れていることも多いな思った。
「○年前の今日、何をしてた」みたいなことをよく覚えていて記憶力がいいんだと思っていたけど、今でも覚えているものは自分にとって大切なことで、強烈に印象に残っているものだけな気がする。
忘れているものも意外と多いんだな。
そういえば父も40代前半くらいに東京を離れて、北海道に戻っている。
僕もある程度近い年齢で東京を離れることになる。
偶然なのか運命なのか、そんなところまで遺伝しているのか。
でも、父と決定的に違うのは僕は東京を離れることに"納得"しているところ。
東京に対して何も未練がない。
自分で決断出来た。
いい意味での"挫折"だ。
挫折を経験するのはもう何度目だろう。
少なくとも今回で3回は経験している。
本当に東京が大好きだったけど、今は少し疲れました。
息苦しく、自分がどこにいるのかわからなくなる。
今の東京では僕が信じていたものが否定されてしまう。
いや、僕が否定していたのかもしれない。
やっぱり昔の東京とは違うんだよ。
3年前は離婚を告げられ、2年前は自分が育った懐かしい場所にいて、1年前はお店のオープン準備、今年は長野でのんびりこれから始まる仕事に向けての準備をしている。
状況もいる場所も一緒にいる人も全て違う。
人生はわからないものだ。
来年はどこで誰といるのだろう。
もちろんそんなのわからない。
でも、今は東京を離れた場所でゆっくり進んでいきたいと思っている。
自分を否定し続けた想いをもう一度信じてみようと思う。
東京、今までお世話になりました。
大好きでした。
photo by マタヒラ タカマサ
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