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101 お家シネマ

目が覚めたとき、ほんの一瞬あれ?と思うことがあります。
あれ?私はだれだったっけ、と。
ほんのほんの一瞬です。お砂糖のひと粒くらい一瞬です。

もちろんすぐにだれかはわかります。
昨日のことも覚えていますし、ベッドが置いてある部屋がどこかも理解しています。
その日がお仕事なのかお休みなのかも、(やや時間を置いて)わかります。

そして、その頃には目覚めた一瞬の疑問は消えています。

こんな風に思う朝は、たいてい理由があります。
それは、夢物語を見た日です。
私は、ときどき、とてもしっかりとお話になっている夢を見るのです。

その夢の中では、私は男性であることもありますし、かもめになっていることもあります。
見たことのある街が舞台になっていることもありますし、まったく見たことのない場所が舞台になっていることもあります。

きちんと完結して目が覚めることもありますし、途中で目が覚めることもあります。
しかし、どちらにしても非常にリアリティがあるので、目が覚めたときに一瞬夢に引きずられて自分がだれだかわからなくなるのだと思います。

そこでふと思ったのが、夢も体験なんだということ。
こわい夢を見たら、目が覚めてもしばらくねむれなくなりますし、うれしい夢を見たら朝ごきげんになります。

たしかに夢を見る前の自分を見たあとの自分は(高確率で)同一人物ですが、気持ちの面でまったく同じではありません。

これは、なんだか映画に似ているな、と思いました。

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2020年は、もっとたくさんの映画をみたいな、と思います。

もちろん映画館でみる映画は格別です。
大きなスクリーンに迫力のある音。
最近の映画館は、椅子がふかふかなのでリラックスしてみられます。
ミックスナッツやらレモンスカッシュやらを片手に、ひとつの作品だけをみる時間はとても贅沢で心豊かになります。

でも、なんとなく家にいたいとき。
私は結構お家シネマが好きなのです。

お家シネマ。
それはちょっとした楽しみです。
映画は録画しておいた作品でも、気に入って何度もみた作品でも、借りてきたDVDでも。
その日の気分で選んで、お供のおやつを用意します。(ちょっと多めに、甘いものとしょっぱいものを)

テレビの大きさなんて気にしません。多少小さめでも、映画が始まればその画面しか見ないので大丈夫。

あとはブランケットを肩かひざにかけたら、再生ボタンを押すだけです。


上映中は、そこにいないのと同じで映画の世界に入り込みます。
現実の自分の名前や仕事や家族や住んでいるところや、そういった「自分」は忘れます。
作品の登場人物の気持ちを考えたり、笑ったり憤ったり泣いたりしします。
きれいな空だな、いい音楽だな、そんなことも感じます。
そして、映画のエンドロールが出たら現実に帰ってきます。

たくさんの文字が画面に流れるのをぼんやりと見つめながら「いい体験だった」と思います。
もちろん、相性の合わない映画もありますが、心揺さぶる映画と出会えた時の喜びは大きなものです。

まだまだ冬。
外に出たくないとき、体がくたびれてしまったとき、お化粧をしたくないとき、お家シネマはいかがですか。その世界をうんと楽しめたら、良い休日になりそうです。

その「体験」が、翌日から始まる仕事や暮らしへのやる気につながる気がします。

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今回は「お家シネマの楽しみ」というテーマでイラストとことばをかいてみました。

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最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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