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067 かすんだ景色がいつの間にか晴れていたこと-#noteのつづけ方2レポート-

2019年10月3日(木)
外は天気が悪いようです。
私は新幹線の中から、曇って霞んだ外を見つめていました。
空は白くて、木や家もベールがかけられたように色あせています。
窓から見えるひとつひとつの建物たちはよそよそしく過ぎていきます。

私は水のある景色が好きなので、川や池(のようなもの)があると、つい目をぽっと開いて見ます。地元がたくさん川のあるところだから、安心するのかもしれません。

新幹線の中で、次の投稿に使う絵の色つけをしよう、と思っていたのに、思ったよりも手元がゆれるのであきらめて外を見ていました。

東京にはなにがあるのかしら。
仕事で何回か行ったことはあるはずなのに心細さが拭えません。
兄には「それが旅の醍醐味だ」と言われたけれど。

心細さ。
こういう時にわくわくできたらいいのに。
もう勇敢な大人なんだから、心細いなどと軟弱なことを言ってはいけません。

これから出会う人たちには、一期一会と思って大切に出会おう。
私は、おそらく会話や思考のスピードが他の人よりもとろいのだけど(経験談)、遅いなりに言葉を選んで、きちんと相手を見て話そう。

そう決意したものの、私はひどく緊張していました。
場違いなんじゃないかとか、人見知りだから上手く話せないんじゃないかとか。
もやもやとそんな思いに包まれていました。

そして、東京に降りたった私は360度どこから見ても迷子でした。
とりあえず駅員さんや知らないおじさんに道を聞きまくりました。
とても親切な方ばかりで、じんわり人の親切に感謝しながら「#noteのつづけ方2」というイベントに参加するべく、会場に行きました。

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イベント会場では、講演が始まる前に“LIGHT UP COFFEE”というお店のコーヒーが提供されていて、大変良い香りでした。

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ふんふんと鼻をふくらませながら、イベントが始まるまで待っていました。待っている間に、私の前に座っていらっしゃる方のお洋服をながめたり、スマートフォンをいじいじされているユーザーさんを観察したりしていました。

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講演が始まってからは、ひたすら耳を傾けていました。
私は同時になにかをすることができないので、写真はあきらめてお話されている方の表情を見ていました。

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今回の「#noteのつづけ方2」は、ゲストの岸田奈美さんとnoteプロデューサーの平野太一さん、徳力基彦さんとでnoteをつづけることについてトークを繰り広げていく、というイベントです。

岸田さんは大変明るい方で、テンポの良い口調とお顔いっぱいの笑顔を見ていると、お話することとnoteを書くことが本当に大好きな方なんだろうな、と思いました。

岸田さんのお話で興味深いと感じたことは、Q&Aの解答で出てきたテンションが低くても書くこつ、です。
太陽のように元気な岸田さんでも、テンションがさがることはあるのだなぁ、と若干驚きつつ、大変実用的な内容でしたので、ふむふむ、と思いながら頭の中にメモしました。(内容を書くと長くなっちゃいますので、興味のある方はnoteのつづけ方のYouTubeをご覧ください)

平野太一さんはすらっとしたクールな雰囲気の方でした。合いの手を入れるタイミングが絶妙で無駄がなく、講演内容と関係ありませんが、話し方を普段の仕事でまねしてみよう、と思いました。
平野さんの言葉で印象的だったのは、Q&Aの答えで、ユーザーさんからの質問に対して
「どうして毎日書こうと思ったのですか」
という根本的な質問返し。

私ははっとしました。
noteを書くことが仕事の方は少数だと思います。私も本業がありますので、有料記事を現時点で書く予定はないですし、別に投稿しなくても暮らしていけます。書くことを誰にも強いられてはいないのです。つらくなるくらいなら、書かなくてもよい。楽しんで書くことが大切という、忘れがちだけど基本的で大切なことを思い出した気がします。

私は現在 67日連続投稿中ですが、noteを始めたばかりのころは「楽しく書けない日、あるいは自分の中の水準を超えない記事であれば投稿しない」と決めていました。

しかし、どこかで「せっかくここまでがんばったのだから、今日も投稿しよう。昨日はできたのだから、今日だってできるはず」とふるいたたせていたところはあったと思います。
平野さんのさらりと本質を問う質問に、もう一度自分のnoteに向かう姿勢を見直そう、と思いました。(でもできる限り連続投稿がんばります。褒められるから)

徳力基彦さんは豪快なイメージの方で、笑顔がとても素敵です。
徳力さんが笑っているとつられて笑ってしまい、なんだかよくわからないけれどこちらも楽しい気持ちになるいう不思議な力をお持ちの方です。徳力さんの言葉で心に残っているのは
「昔はブログにするなら役立つことを書かなくちゃと思っていてけどねぇ」
という言葉。

まぁ私のnoteは役立つ情報を提供している場ではなくて、むしろまったくもって役立たないものを集めましたみたいなnoteなのですが、楽に読めてちょっと心がほぐれたらいいな、とは思います。

とにかく、コラムにしてもエッセイにしても創作にしても、大傑作を書かなくてもいいということ。
その言葉は、私を含めてイベントに参加した多くの方の心が楽になったのではないかな、と思います。

それぞれ個性的な方々で、さまざまな視点からの考えを聞くことができて、とても勉強になりました。

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ライトトークもあり、お話されたのはくらげさんと紺野ともさん。
私にはない視点でのお話で、笑顔いっぱいのライトトークでした。
あくまで個人的視点なのですが、紺野さんとは考え方が似ているかも?と感じました。
こんな風に、他のユーザーさんの考えを聞けるのはとてもおもしろいですし、刺激になりました。

講演後はせっかく遠方から来たんだし、と思って人見知りを握りつぶしてお話に行きました。岸田さん、平野さん、徳力さんのお三方ともやさしくお話してくださいました。(ひどく緊張していたので、この貴重な会話の内容を実はあまり覚えていません。すみません。)

また、ほかのnoteユーザーの方ともお話する機会がありました。
私の隣に座っていらっしゃったtkmoukさん。
アプリ開発をされて、そのことを記事にされているそうです。

アプリ!開発…!!
システムおんちな私はただただ感心するばかり。
プロや…と思ってnoteを拝見していました。記事は10月の連休に一気読みする予定です。
tkmoukさんは大変物腰のやわらかな方で、話すスピードも(私に合わせてくださっていたのやもですが)ゆっくりで、楽しくお話してくださいました。

その他にも声をかけくださる方もいらしたり、noteのスタッフさんとお話ができたりと出会いと発見の多い、素敵な一日でした。

新幹線の中で感じた心細さは、あたたかな人たちのおかげですっかりなくなっていて、むしろ仲間ができたようで心強くなりました。

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翌日朝イチで電車に乗って、新幹線に乗りました。
朝は雨が降っていたけれど、しばらくしたら晴れて光がさしこんできました。
その景色は、もうかすんではいなくて、とてもクリアでした。

私は私にできるやりかたでnoteを続けていこう。
何かをつくる楽しさ、発信するうれしさ、だれかの目にとまるしあわせを大切に、これからもマイペースでゆるりとnote ライフを送ります。

次々と流れていく景色を見ながら、また川だらけの町に帰っていきました。


今回も、最後まで読んでくださって、ありがとうございました。


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(^ ^)おまけのひとこと(^ ^)
やっぱり、東京から帰ってそのまま出勤した仕事はきついものがありました。
いつも以上にぼけていたし、たぶんたまに寝ていました。(先輩が驚愕の表情で私に「目が!」とおっしゃっていたので半目か白目だったんでしょうね)

でもいいんです。
貴重なわくわくを体験したのだから。


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