親が入院したら「医療ソーシャルワーカー」に相談しよう
ある日、親が倒れて入院するかもしれません。
あまり考えたくないことですが、高齢の親を持つ人なら誰にでも起こりうる話です。
万が一そうなったら、一体どうすればいいか分かりますか?
私の場合、ある日両親がそろって自宅で動けなくなっているのを発見しました。
こういう場合どうしたらいいのか、何も分かりませんでした。
▶ どういう手続きをしたらいいのか
▶ 入院のために何を準備すればいいのか
▶ 退院後の生活はどうすればいいのか
まったく何も分からず、本当にあせりました。
そんなときに強い味方になるのが「医療ソーシャルワーカー」です。
1. 医療ソーシャルワーカーとは
「医療ソーシャルワーカー」とは、入院中の患者に関する相談に乗ってくれる方です。
患者やその家族の抱える経済的・心理的・社会的問題の解決を調整を援助し、退院後の生活の相談に乗ってくれます。
「社会福祉士」や「精神保健福祉士」という国家資格を持っている専門職です。
2. 両親のソーシャルワーカーにお世話になったこと
私は両親が入院するまで、病院に医療ソーシャルワーカーと呼ばれる方がいらっしゃることを知りませんでした。
でも、父と母が入院するとすぐに病院が医療ソーシャルワーカーとの面談の場をセットしてくれて、不安や悩みを相談することができました。
私の場合は父と母が同じ病院に入院したのですが、父と母それぞれに別の医療ソーシャルワーカーがついてくれました。
どちらの方も一生懸命対応してくださったのですが、特に父を担当してくれた方には大変お世話になりました。
たとえば、
▶ 父の回復状況やリハビリの様子を教えてくれた
▶ 退院後の介護体制について相談に乗ってくれた
▶ 介護保険で利用できるサービスについて教えてくれた
などなど、親身になって対応していただきとてもありがたかったです。
3. 医療・介護関係者の連携
さらに私がありがたかったのが、父のソーシャルワーカーさんが起点となり、母のソーシャルワーカーや地域包括支援センターとも連携してくれたことです。
両親の状況をタイムリーに関係者間で共有してくれて、状況に合わせた最適な医療・介護体制を提案してくれました。
また、要介護認定が出てからはケアマネともコミュニケーションを取って、一緒に在宅介護体制を検討してくれました。
4. 注意すべきこと
ただし、注意が必要なこともあります。
ソーシャルワーカーの業務は、抱えている問題が多い患者さんへの対応が優先されがちです。
また、ソーシャルワーカーはとにかく忙しく、こちらから積極的に会おうとしないとなかなか会えないことが多いようです。
幸い私の父のソーシャルワーカーはいつも病棟にいて、私がお見舞いに行くと忙しい時間を割いて話す時間をつくってくれました。
病院の状況や忙しさによるでしょうから、こちらから積極的にソーシャルワーカーとコミュニケーションをとるのをおすすめします。
自分から積極的にいかないと、ソーシャルワーカーからの支援を得られない可能性があります。
まずは病院の受付や看護師さんにソーシャルワーカーと話したいと伝えて、相談してみるのもいいかもしれません。
おわりに
今日のまとめです。
医療ソーシャルワーカーは親が入院した時の強い味方
積極的に医療ソーシャルワーカーに相談して、アドバイスをもらおう
突然親が入院したりしたら、だれでもあせります。
私もそうでした。
自分一人だけでは対応できません。
でもそんなときのために、介護・医療のプロがいます。
あなた1人で対応する必要はないのです。
介護・医療のプロの力をうまく借りて、ピンチを乗り越えましょう。
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