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ロゴやキャッチで使える欧文フォント2021―ミクスドファミリー編

Caslon や Helvetica など「デザイナーが知っておきたい基本の欧文書体」というようなのは別の記事に任せ、欧文で長文を組むことがあまりない日本人向けに、ロゴやキャッチコピーなどですぐに使えそうな目を引くデザインの書体を紹介します。

Mixed Family

ソフトセリフ編で「欧文フォントには流行り廃りがある」と述べましたが、2014~15年頃にはミクスドファミリーが流行りました。フォントデュオ編で述べたとおり、通常はファミリーにならない、全然違うデザインのフォントをファミリーとしているものが登場していますが、3つ以上のデザインバリエーションがあるファミリーパックをミクスドファミリーと呼んでいます。

フリーハンドでレタリングしたようなラフなものが多いですが、これはおそらく、アメリカ西海岸発祥のサードウェーブと呼ばれるスタイルのコーヒーショップが、チョークボードにいろんな書体をレタリングしていたものを模したものだと思います。

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▲ Pinterest より

この流行はあまり長続きはしませんでした。ちょっとやっぱり使えるシチュエーションが限られてたこと、種類が多すぎてセンスよくまとめるのが難しかったことなどが理由と思われます。その後にデュオが出てきましたので、2種類ぐらいが使いやすかったのでしょう。

実は19世紀頃の英国で、いろんな書体をゴタゴタ使って過剰に飾り付けるチラシ(playbill)が流行ったことがあります。現在では『ヴィクトリア朝時代のタイポグラフィ Victorian Typography』と呼ばれ、「おもしろい」と「醜悪だ」という評価に分かれてますが、写真がなくイラストも入れづらかった活版印刷時代の工夫だと思います。これに似たようなものが復活してくるなんて、歴史は繰り返すのだなぁと改めて思います。

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▲ Pinterest より

※各フォントの購入方法は以下の note を参照してください。

・Adorn

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・Adorn Smooth(Adorn の線をなめらかにしたもの)

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・Nexa Rust

・Rustic Resource Collection

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・Honey Butter

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・Compotes

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・Limon

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・Harman

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・Trend

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・True North

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・HMS Gilbert

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・Blend

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・Two Fingers

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・Boho

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・Showcase

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・Charcuterie

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・PhotoWall

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・Prêt-à-Porter

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・Chameleon

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・Storyteller

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・Proprietor

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・Tomarik

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・Lovingly Friends

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・Letterpress Studio

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・Bookman Collection

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・Neilvard

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・Pistacho

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・Gianduja

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・Petunia

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・Gessetto

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・Speakeasy

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・Save the Date

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・Elixir

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・Artisan Collection

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・Scandiebox

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・Troye

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参考文献

このような書体を手書きするためのレタリングの教本も多く出ています。3点ほど紹介。

▲特にこれはオススメです

ブログ “Font for the Day”

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