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気仙沼の将来を考える勉強会

2023年1月17日。くもり。

今日は19:00から気仙沼の水産研修センター(初めて行った)で勉強会があった。

今回が2回目で、テーマは【気仙沼の経済を学ぶ】だった。

「地域内経済循環」という言葉を知ったのはゲストハウスに勤めていた頃だった。外の資本にたよりすぎず地域の中で経済を回すこと。たとえば地元の野菜を買うこと、チェーン店ではなく地元のお店でご飯を食べること。

気仙沼でも地域内経済循環がうまくできたらいいよね、ということなのだけど、それを意識している人はどれくらいいるんだろうか。

グループに分かれて「外に漏れているお金ってどんなのがあるだろう?」とブレストした。

身近なところで言えば車や電気、家具、家電、本、それから気仙沼の主要産業である漁業でいうと、魚をとるための餌や網などは外から買うものが結構あるようだった。気仙沼には映画館がないので、映画も全て市外で観ることになる。(たまに市民会館で流行ってる映画が上映される)

今は気軽に指先一つで買い物ができる時代だから、本や雑貨、服などはサクッとネットで探してポチっと購入している。食料品は地元のお肉屋さん、魚屋さんに行きたい気持ちもあるけど、そうするには時間も手間もかかるのでまとめてスーパーで買う。気仙沼には市内で運営しているスーパーが無くなったことも今日知った。(片浜屋が最後の砦だった)

私たちが便利さを享受する選択をするばかりだと、地元に落ちるお金はどんどん少なくなる。収入が減る。税収が減る。地域のコミュニケーションが減る。こうしてじわじわと気仙沼のお店や営みが無くなっていったら…?想像してちょっと怖かった。

でも、全部を気仙沼市内で賄うのは無理だ。都会のお洒落で美味しいものを食べたいし、IKEAの家具だって欲しいし、お金があればいくらでもこだわりたい服やアクセサリー、化粧品もある。Amazonに頼ることも悪ではない。そもそも気仙沼では作られていないもの、受けられないサービスだってたくさんある。

じゃあ私たちにできることは何か?それは、日々の中で地元のものを買う機会を1割でもいいから増やすこと。お土産、美容室、飲み屋、お菓子、工芸品、、気仙沼産のものを選ぶ手間をかける。いつもじゃなくていい、思い出した時に、たまにやってみることならできるなと思った。

最後に「あなたには無くなってほしくない気仙沼のお店はありますか?」と聞かれた。お気に入りのお店。頻繁には行かないけど「このお店がある気仙沼いいよね」と思うお店でもいい。私はある。

そういうところに行こうと思う。無くなってから「え〜寂しい」では遅いから。気仙沼の好きなお店、好きなものたちを思い返してみる。もっと、お金を落としていきたい。きっと一人ひとりのこの行動が積み重なって気仙沼はじわじわ良くなるのだと信じて。

そうそう、地消地産、という言葉も初めて聞いた。外にお金が漏れているということは、市内で需要があるもの。市場があるものということだ。それへビジネスチャンスでもある。ないなら作ろうってやつだ。

商売ってのは大変だ。でも、子どもたちが大人になった時にいい感じで続いている気仙沼であってほしい。ふるさとが元気であってほしい。

今回の勉強会には、「このままじゃヤバい」という危機感を持つ人たちが集まっていたように感じた。気仙沼の未来を本気で考える大人が集まっている。こうして定期的に勉強会を設けてくれて、日常的に地域の課題を学ばせてもらえる環境があること、もっと知られてほしいなと思った。私が行ってないだけで、他にもいっぱいあるんじゃないかな。

気仙沼の経済、回していくぜ!って気持ちで、明日から買い物してみようと思う。Amazonの買い物カゴに入れていた本は、宮脇書店で買うか、取り寄せてもらおう。

ただ、気仙沼だけが良くなるってどうなんだ?という考えも頭をよぎる。世界がよりよくなっていかなきゃいけない。持続可能な地球にしなきゃいけない。気仙沼だけに固執していたら外から良いものを取り入れることができず成長できない。でも、まちが良くなればどんどんいい影響が広がっていくはずだ。そう信じて、まずは地域内経済循環を意識して暮らしてみよう。そうしよう。

次回も参加しよ〜!

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