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文乃 | 歴史フリークときどきコーチ
2022年6月22日 11:01
わたしたちが幼かったころ、祖父母はすぐ、あがなおうとした。じっと見つめていたり、興味をもったものがあれば、すかさず言った。「ほしいんか」甘い声だった。あわてて首をふる。もの欲しげだったのかと、恥ずかしかった。そんな卑しさを、だしてはいけない。ものをほしがるのは、下の下だ。そう思っていた。祖父母は、どこかに連れていってくれるたびに、かならずなにかを買ってくれようとした。おみやげ