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レゴやブロックで自閉症スペクトラムや ADHDは改善しない。

この記事は、ずっとずっと後に書こうと思っていたのですが、
今日思い立って書くことにしました。

(※6歳までの子のための記事です。
7歳、8歳あたりになると
発達障害の改善は難しくなってくるとの事で
こちらの記事も、それ以下の子に対応して書いています)


批判を受けるのを覚悟で書きます。
私が色々な本を読み、また周りの自閉症スペクトラムやADHDの子達を見ていて思ったこと。
そして息子にレゴやブロックをやらせてみて思ったこと。

「レゴで集中したとしても、自閉症スペクトラムやADHDは改善しない。(むしろ悪化するケースもある)」
ということ。

どういうことなのか、以下に説明します。

私は教育熱心な母親だった

息子が生まれた頃、私はまあ教育熱心な母親だったと思います。
あれをやらせなければならない。これをやらせなければならない。
フラッシュカードは良い。知育は良い。
ブロック、マグフォーマー、
英語もやらせなくちゃ、etc……..


0歳で七田式に通わせ、
生後3ヶ月でDWE(ディズニー英語システム)を購入。
11ヶ月から認可保育園に入れつつ、
1歳3ヶ月からインターナショナルスクールに週2回預け
1歳半から伸芽会に入れ、
2歳からまた、違うインターナショナルスクールに週2回預け
2歳後半から、知育系保育園に行かせ…

家には、DWEはもちろんのころ、
マグフォーマー、ピタゴラスなどがわんさか。

ところが、そのうちのいくつかは
明らかに、発達障害を助長していたなと思います。

では、なぜ「レゴがADHDや自閉症などの発達障害の改善に役に立たない(むしろ悪化するケースもある)のか」
について、詳しく説明したいと思います。
(ADHDや自閉症の特性については、もう必要ない方が読んでいると思いますのでここでは割愛します)


レゴには人間の感情が存在しない。


まず、【レゴの効果】としては一般的に
・論理力、空間認識力を高める
・集中力を高める
・手先が器用になる

というのが挙げられていますね。

私も、そのような点から、
「定型発達の子供」が趣味の一環として
レゴで遊ぶのは、発達にとても良い事だと思っています。


ところが、発達障害の子どもたちはそもそも
・人の話を聞くことが出来ない
(聞いているのか聞いていないのかがわからない)
・落ち着きがない、走ってしまう(ADHD・多動型)
・空気が読めない
・コミュニケーションが苦手、あるいは問題あり
・ぼーっとしている(ADHD・不注意型)
などの問題を抱えています。
(うちの息子も、もちろんこれらの事由にほぼ完全に当てはまってしまう子供でした)


↑これらの困り事は、
正直、レゴでは全く改善しません。
レゴのみならず、レゴやブロック、パズルなど
いわゆる知育系のうち、数学系のものでは改善しないと思っています。


なぜならレゴには、
「人の感情」というものがないからです。


単に、論理などを司る左脳の一部の動きを活発化するだけで
人間の円滑なコミュニケーション能力だったり
人のお話を聞こうという注意力だったり
この場ではこうした方が良いという自己制御能力だったり
そのような能力は、レゴでは養われないのです。


それに対して
「他に集中できない子供が、レゴには集中するのだから良いじゃないか!!」
という声が聞こえてきそうですね。


ところがちょっと待っていただきたいのは、
発達障害の子どもの「過集中」というのは
あれはあれで、「異常な状態である」ということ。


過集中がある代わりに、
集中しなければならない時間に限って、
全く集中することが出来ないのが、発達障害の子どもたちです。


もちろん、
「うちの子供は、凸凹のままでいいんだ。
人とちゃんとコミュニケーションが取れなくたって、
他のことでは集中できなくたって、
レゴが好きなのだから
レゴで集中してくれれば、それでいいんだ!」
と思う親御さんたちは、そのままで良いと思います。


ところが、殆どの親御さんたちは
「もう少しバランス良くなってもらえないものか?
好きなことがあるのは良いことだけれど、
きちんと人の話も聞くようになってもらいたいし
お友達とも仲良くしてもらいたい。」


こう思うのではないでしょうか?


それでは、レゴの代わりに何をしたら良いのか?

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