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気まぐれな短編小説

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短編小説を執筆して公開しています。全て、1話完結です。
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#忘れられない恋物語

【短編小説】 最初の男

【短編小説】 最初の男

なんだか、魚みたいな顔をした男だ。

南は、サークルの新歓コンパでその男に初めて会った時、率直にそう思った。どちらかといえば顔のパーツが中心に向かっている南は、離れ気味の目を持つその男の顔を見続けると、自分の焦点が合わなくなる不思議な感覚に陥っていた。なんだかクラクラと目眩がしてくる。あるいは、飲み慣れない酒のせいだったかもしれない。

その年の春から東京の大学に進学した南は、新入生へのサークルの

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