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飽きっぽい私がカメラを続けられている理由

何を隠そう、私は飽き性である。それなのに、カメラは3年やっても全然飽きる気配がない。

飽きることなく、数日に一度のペースでカメラを構えては、日常のかけらを集めている。

不思議なもんだー。

ふと考えたい気分になったので、飽き性の私がカメラを続けられている理由を棚卸ししてみようと思う。


手探りたい欲求を満たしたい


夕焼けのグラデーション

私は、カメラについて、誰かに教わったわけじゃない。

カメラの基本的な構造や構図、ある程度のセオリーは独学で叩き込んでいるけど、たまに「この用語ってなんだっけ?」ってわからなくなるくらいには、たぶんわかってない。

だから、いつも手探り。あれやこれやと試して、周りが見えなくなるくらいに写真と向き合う感覚がたまらない。


私は、基本的に自由でいたい人間だから、自分で自分の正解を見つけたい。

水も滴るいい紫陽花

誰かに教われば、最短ルートでもっと素敵な写真が撮れるのかもしれない。うまい写真かと言われると、たぶん、もっとうまいと言われる写真が世の中にはごまんとある。

いつも、失敗もたくさんする。

でも、遠回りしても、過程を楽しみたい。

頭の中にあるイメージを再現するのは大変だけど、うまくピタッとハマったときの快感。周りの声が聞こえなくなって、被写体と真っ当に向き合う瞬間。最高。

手探りたい欲求が、私をカメラへと引き寄せるみたいだ。

好きを集めたい


ビルを飲み込もうとする蔦に惹かれて思わずシャッターを切った

お恥ずかしい話だが、私は、結構自分の写真が好きだったりする。

文章を読み返すのは羞恥心が勝ってしまって、ほとんどしない。私的な日記だとしてもそう。


だが、写真は例外。

ときどきスマホの中のカメラロールを眺めて、「この時の写真、好きだな」「楽しかったな」と撮ったときの感情をリフレインしている。

たぶん、私が「コレクション気質」なのと関係がある。気に入ったものはここぞと収集するタチなのだ。

ガラスが好きで、家には、ガラスの瓶がこれでもかと並んでいる(だって用途が幅広いんだもん)。
電子書籍はほとんど読まないので、本が棚につらつらと並ぶ。

それと同じように、写真を撮って、集めて、好きを蓄積していることに喜びを感じている。

自分の変化を楽しみたい


好きを集めている、と話したけど、実は、3年間の間に私の被写体、現像のテイストはかなり変化した。

好きなものは変わっていないはずなのに、自分の感性の変化に驚く。客観的に眺めてみると、おもしろいなぁ。

1年目:日用品、散歩記録

1年目は、職業柄、まだまだ家から出るのに制限があったので、家で日用品の写真を撮っていた。

アロマディフューザー、ラベンダー添え
インドのお香、スパイス感がいい
大都会の空

「大人のまちたんけん」と称して、自分のライフワーク(?)とも言える散歩を絡め出したのは1年目で、散歩の写真は今でもたくさん撮っている。


当時、持っていたレンズは広角寄りのキットレンズ一本だったのだが、広角、望遠と言われてもちんぷんかんぷんで、全然知識もなく、まさに手探り!

カメラを買ったものの、家のものを撮りたいという漠然としたイメージではじめたので、どんなものが撮りたいのか、模索していた。

2年目:ちょこっとポートレート、スナップ

2年目にして、人を撮る面白さに気づく。

しかし、ポートレートを数回取らせていただいて、あることに気がつく。

「キメキメの写真が撮りたいんじゃないんだな……」

惹かれるのは、誰かのふとしたしぐさ、素の表情、パーツ。あくまで自然なところ。

(もちろんポートレートはポートレートで、しっかり撮らせていただきました)

◆◆◆

ちょうどその頃、大親友のお子さんが誕生。マタニティから1歳まで定期的に撮らせていただく機会を得る。

かわいいかわいいかわいい、私の一番の推し!!
沈む桜の花びら

ここから、日常で見つけた隙間のようなものを大切にしたい、と思い始める。

散歩でのスナップや料理、植物、小さな日々の記録が増えた。

オールドレンズを導入したことで、現像の仕方が変わる。写真の色味やコントラストが少し強めになった。

ネコチャンキュルルルン
人の気配がまだ残ってる
食材観察も楽しい
葛西臨海公園にて、夕焼け


3年目:風景、友人、恋人

秩父の雲海

3年目、仲のいい友人と一緒に写真を撮りに行くようになる。

その影響で、風景もありやんけ!と開眼。今まであまり撮ってこなかったのにね。

稲村ヶ崎にて。
江ノ島

思うに、友人と同じ景色を共有してみたくなったんだと思う。

同じ景色を撮ってるのに、できあがってみると全然違う視点が見える。その違いがおもしろい。


一癖ある写真が好き。

国立新美術館
秩父の朝
散った花に惹かれる
オールドレンズの写りが好き
影もよく撮る


そうそう、キメキメなポートレートは苦手だったけど、身近な人なら撮れるんだな、というのも発見。

最近は、飲み会にカメラを持って行っては、写真を撮っている。

私、会話が苦手なのですが、カメラが切り口になって、なんだかいいですよ。

2023年、ここからまた変わるかな

写真を続けられている理由は、「自分の気質に合っていたから」「変化を楽しめているから」なのだろうな。

周りが見えなくなるくらい集中する感覚は他では得られない。こんなきれいな世界がこの世にあるんだな、幸せだな、と思いながら、シャッターを切っている。

みなさんは、どんなモチベーションで続けているのだろう。逆に、辞めたいときってあるんだろうか?気になる。


そうそう、2023年下半期は、いろんな方とフォトウォークに行ってみたい。

同じ景色を撮っていても、着目点はひとりひとり違うから、その違いを楽しみたい。きっと刺激になるはず。

7月ももう後半ですが、2023年下半期もカメラライフを引き続き楽しんでいこうと思います。

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