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尊敬すべき息子の姿を、歯医者さんで見た。

コロナ禍の2021年元旦、息子の歯に異変が…
奥歯の一部にボコッと穴が開いていたのだ。

レントゲンと虫歯治療

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かなり大きな穴だったのでレントゲンをとられた。
そして麻酔を使っての治療になると説明をうける。

麻酔…!?
子どもに麻酔…!?

私は歯科で麻酔により死亡した女児のことを思い出していた。
それを洩らすと、
「あれは多分、嫌がったり暴れるのを無理やり押さえつけるように処置してしまったんじゃないでしょうか…」
「当院はそんなことは絶対にしませんよ、安心してください」

歯科を拒絶していた私の子供時代

これまでも書いてきましたが、私は育てにくい子どもでした。

例にもれず、歯科も大嫌い。
それなのに歯磨きも嫌い。

残念ながら虫歯になりやすい口内環境で、
乳歯は虫歯だらけでした。

母はせっせと歯科に連れていきますが、
椅子に座る前の段階から大泣きし、
床を転げまわって治療を拒否していたのでした。

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おかげで、前歯まで虫歯が侵食し、
塗布されたフッ素の影響でお歯黒のように真っ黒でした。
(今調べたらサホライドという虫歯の進行を抑制する医薬品でした)

そんな私の息子である5歳児に虫歯治療が耐えられるのか?
不安で胸がいっぱいでした。

途中から寝ていた大物息子

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表面麻酔はしていたものの、1本目の麻酔は少々痛かったようで、
息が荒くなり胸が上下に激しく動いていた。

それ以降は、手も足も動かすことなくじっと治療を受けていた。
普段は元気いっぱいでうるさい息子が、
黙って治療を受けている。

内心は怖がっていると思い、息子の手を握り見守った。

神経に触れるか触れないかのギリギリの箇所を治療したので、
丁寧に丁寧に、治療時間はとても長かった。
うがい休憩もなし。

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そのうちボケーっとし始めて、目を閉じた。
え!?麻酔の影響!?大丈夫なの!?

と心配したが、寝ているだけだった。
治療中に寝るとか、すごいなコイツ。

親と子は別の人間

治療が終わった息子は
「最初だけ痛かったけどあとは何も感じなかった!」
と言った。

なんと頼もしい。
5歳でも立派に虫歯治療を受けることができるんだ…!
感動すらおぼえた。

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この件でハッキリと分かったことは、
私と息子は違う人間、ということ。

そして尊敬できる面がたくさんある!!

思い通りにいかず怒ってしまう時もあるが、
息子は息子の人生を歩んでいくんだなぁと
感じた出来事だった。

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