FUJIFILM X-T30IIを手に入れた話
購入の経緯
2018年の年末、FUJIFILMのX-E3というカメラを中古で購入した。
xf35mmf2というレンズもいっしょに購入し、5年ちょっと。
これまでいろんなところに行き、いろんな人を撮ってきた。
とても小さく軽く、それでいて頑丈で、出てくる写真は申し分ない。
そんなカメラと出会えて、写真を撮ることが大好きになった。
そんなX-E3もグリップのところが剥がれてきたり、ボタンやダイヤルもわずかながらガタがき始めた。
まだまだ使えるが、「そろそろ・・・」という気持ちもあり、いろいろ調べ始めた。(もちろん、メーカーはフジ一択で)
E3からのステップアップという意味で、上位機種でセンサーやプロセッサーも更新されているX-T4が、中古価格も比較的落ち着いているので最有力だったが、やはり小ささ軽さという点で、今回はX-T30IIに決めた。
(運よく程度のよい中古を見つけることができた)
X-T4と比較すると、手ブレ補正がついていないものの、センサーとプロセッサーは同じもので、その他機能面も遜色ない。
それでいて200g以上軽い。
手ブレ補正や防塵防滴は捨てがたいものがあったが、最近富みに感じる身体の衰えから、軽さをとった次第。
色はブラックがよかったのだが、X-T30IIはシルバーしかない模様。
(海外にはあるっぽいが)
「カメラは道具、機能優先」と言い聞かせ、渋々シルバーにしたのだが、実際にものが届いてみると、いやいやこれはこれでカッコイイ。絶妙に渋いシルバーで安っぽくない。よい。見た目大事。
E3との比較でいくと、オートフォーカスがすごくよくなった。速くて正確。センサーやプロセッサーが一世代違うだけでこんなに違うのか。驚き。
背面液晶がチルト式なのも(E3は固定)、なにげに便利。
レンズをつけてみる
まずはパンケーキレンズのxf27mmf2.8を。
続いて中望遠レンズのSIGMA 56mm f1.4 DC DNを。
よいんじゃないでしょうか。よく使うレンズ2本。
27mmは超軽いので、どこでも気軽に持ち運べるスナップ用として。
56mmは主に人を撮る用途に。
見た目はやっぱり35mmが最高。
いろいろ試し撮りをしていて、35mmと56mmはファインダーを覗きながら撮るのが楽しいレンズ。
27mmは背面液晶を使って気軽に撮るのが楽しいレンズ。
(背面液晶がキレイになったこと、チルト式になっているのが生きてくる)
自分は人を撮ることが多いので、標準〜中望遠の画角が好み。ある程度の距離をとって自然な感じを撮りたいので。
ソーシャルワーカーがカメラをもつ意味
最近は「仕事はソーシャルワーカー、趣味ソーシャルワークです」と自己紹介することが多くなった。
カメラはもちろん趣味なのだが、仕事道具でもある。
ソーシャルワーカーは人と出会い、その背景にある社会の構造に焦点をあてる。
社会構造が生み出す歪みによって抑圧されている人がいれば、その構造そのものにアプローチしようとする。
この、人↔社会構造という視点の往復は、カメラを構えてピントを合わせる作業に似ている、と思う。ピント面はどこなのかを意識すること。
そして社会構造にアプローチするときには、ひとりひとりの人の物語に着目する。社会をみるときには構造主義的に、その変容のアプローチは構築主義的におこなう。
ひとりの人のよりよく生きる物語を、その人とともに紡いでいく。そうした物語を蓄積していくことがよりよい社会を形作っていく。
ソーシャルワーカーが撮る写真は、その人の物語に伴走し、近くで見てきたソーシャルワーカーの視点そのものだ。
物語に立ち会った責任として、よりよい社会をつくっていくこと。
そのための道具としての、カメラ。
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