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[雑記] タトゥーの話

こんにちは。もしくはこんばんは。

この週末はそんなに仕事をしなくても大丈夫だったので、のんびり過ごした。
特に今日は小春日和で気持ち良かったので、表参道〜乃木坂を散歩して、新しい観葉植物を買ってきた。

ありがたいことに、前回の記事を読みましたというDMをインスタでいくつかいただいた。

誰かの背中を押したり、セオリー通りに生きなくてもいいんだと思ってもらえたら、せっせと書いた甲斐があったなと思う。

みんながそれぞれのハッピーな場所に落ち着けたらいいなと思う。
私もね!



タイトルの通り。

最近ファーストタトゥーを入れた。
アラサーがなにを今更
と思うかもしれないが、結構前から入れたいなあと思っていた。

別に深い理由はなく、本当にただかわいいから入れたいと思った。
お気に入りの言葉や絵を体に持っておくのって素敵だなと。

タトゥーについて調べると、
「タトゥー 後悔」が絶対に検索に出てくる。
若気の至りで入れて後悔したとかそんな体験談がほとんどだ。
もう若くはないが、いっときの思いつきや感情で入れるのはやめようと思って、数年ほど入れたい気持ちを温めていた。

一年半ほど前にタトゥーを入れたいなあという気持ちを、親しい人限定でインスタに上げてみたことがある。

確かそのタイミングで、会ったことはないがよくやりとりをしていたフォロワーの女の子から、肯定的なコメントをもらった。
タトゥーを入れた人生のほうが素敵なはずだと思って入れて、全然後悔していないという素敵なおはなしだった。
自分のまわりの友人には入れている人はいなかったので、その言葉にとても勇気をもらった。

ちょうどその頃、インスタで好みのタトゥーを保存しているうちに、この人に彫ってもらいたいなという彫師さんを見つけた。
ストーリーズで予約受付の予告をしていて、当日になると数ヶ月先の予約も一瞬で埋まってしまうような人気のある方だった。

そこからまた、あたため期間が1年過ぎる。
なんでこの期間あたためていたかというと、自分の生活の基盤を整えるのに必死だったからだ。

離婚をして、猫2匹を引き取り、一人で生きていかねばならない状況になっていた。

一人で生活できるか不安だったが、ありがたいことに仕事は忙しく、周りの人にも助けられ、今まで以上に充実した一年を、しっかりと自分の力で過ごすことができた。

もう、自分で自分の責任が取れるなと確信をした。
今のこの気持ちならタトゥーをいれても後悔しないなと思った。



そこからはあっというまで、さくさくと予約が取れてしまった。
どきどきしながら予約を入れて、数ヶ月先の施術予定が、調整してくださり、まさかの5日後に決定。

あまりに急だったので、
「そうだ、あの子に相談しよう」
と思っていたら、まさかのその子からタイムリーにお茶のお誘いのDMがきた。

もう完全に流れに乗っていた。



週末、待ち合わせをしてその子の友人の個展を見に行きお茶をした。
(この個展を見に行く話もかなりディスティニーを感じる話なのでまたどこかで書きたい)

実はこれがはじめましてだったのだけど、はじめましてを感じなかった。
タトゥー見せれるようにと半袖着てきてくれた彼女、めっちゃ好き。

どんな気持ちで入れたとか、
どんな言葉をいれたとか、
痛かったとか、
本当にいろんな話を聞かせてくれた。
全然後悔してないし、入れて良かったことしかない、
自分の体が好きになった、
という力強い言葉に、迷いは全てなくなっていた。



一番悩んだのは、何をいれるか、だ。

最初はなんとなくかわいいからと、植物がモチーフの絵にしようと思ったが、あまりにも考える時間が短すぎる。

結構ギリギリまで悩んで、普遍的なものをいれようと思った。
私の名前は、親からもらったものの中で唯一気に入っている。

結婚したり離婚したりすると苗字は変わってしまうが、名前だけは絶対に変わらない。
気に入っているし、アイデンティティのようなものなので、改名することも死ぬまでないと思う。

なので、単純に、ちいさく、見せようと思わないと見せられないところ
(なおかつ仕事に支障が出ない箇所)
にイニシャルをいれることにした。
フォントは直感で決めた。



当日は、昼間に厄祓い(後厄です)に行ってから、夜都内のタトゥースタジオに行った。

彫り師さん、とても気さくなお姉さまで、2言目くらいに、
「ひらのさん、ハマっちゃってすぐまたいれにくると思うよ」
みたいなことを言われた。
タトゥーは沼らしい。

タトゥーを入れる前に皮膚の構造の話、
マシンとハンドポークの違い、
痛さについて、
針の形状、
とても丁寧に説明してもらって、全然不安はなくなっていた。
MRI受けれないとかも、もう30年以上昔の話で、今のインクは全く問題がないとか、そういう話も聞けて心強かった。
やっぱりこの方にお願いしてよかった。

ハンドポーク(手彫り)でいれてもらったのだけど、痛みを感じにくい場所というのもあり、まっっっっっっっっっったく痛みはなかった。
しかも血も出ず当日シャワーもOKという魔法みたいなタトゥー。
小さく2cmほどの大きさで、1時間ほどで終了。

終わった後、旦那様が全身に彫り師さんの師匠のタトゥーを入れているとのことで、全部服を脱いで見せてもらった。

今まで生きてきて一度も見たことがないタトゥーだった。
大島 托さんという有名なタトゥーアーティストの方の作品で、体の凹凸を感じさせない幾何学模様をフリーハンドで描いていくらしい。
しかもこれがファーストタトゥーだというから驚いた。

タトゥーって、和彫だったり、ドクロだったり、なんかヤンチャなイメージを持たれがちだが、それはもう全然印象が違った。
とてもいいものを見せてもらった。
気になる方は検索してみてほしい。


そのあと、あの子に連絡をした。
スタジオとおうちの最寄駅が一緒というまさかの偶然がここでも起こっていた。
図々しくもおうちに訪問し、一番最初にタトゥーを見てもらった。



実際、自分ではよく見えない位置に入れたので、
タトゥーを入れて何かが変わったとかはあまりないのだけど、
「わたしはもう大丈夫だ」
というお守りのようなものが、死ぬまでここにあるんだなあと思うと、小躍りをしたい気持ちになる。

次はどこかにお花をいれようと思っている。



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