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いじめと多様性



学校は狭いコミュニティだ。
人と違えば、仲間外れにされる。

小中学校の時、僕の周りにもあった。
同じ野球部の中に。

「あいつとはキャッチボールをしない」と。
僕は傍観していた。

「いじめはよくない」と
生徒会で言っていたにもかかわらず。

きっと退屈だったのだろう。
誰かを傷つけることで自分を守っていたのだろう。


住野よるの「よるのばけもの」
テーマは「いじめ」
主人公は気を遣いすぎた。
だから夜も眠れず、ばけものになった。

教室でミスをしないよう、皆からずれないよう、
今日から一週間、また注意を払って生活しなければならない。
想像すると、汗がにじんでくるような気がした。(安達)
難しいことはいい。生き延びなさい。
大人になったらちょっとは自由になれる(能登先生)


生徒が抱える悩みも、先生のアドバイスも、
きっとどこにでもある物語。


もう一冊。
ブレイディみかこの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
テーマは「多様性」

多様性ってやつは物事をややこしくするし、
喧嘩や衝突が絶えないし、そりゃないほうが楽よ
でも、楽ばっかりしてると、無知になるから

小さい頃って異質なものに敏感だった。
そのくらいに無知だったのだろう。


「いじめ」と「多様性」
いじめは、拒絶。
多様性は、許容。

そう感じた。

共感とは誰かの靴を履いてみること


電車の中で本を読んでいると
野球部のメンバーから
「今度、全員で集まるぞ」とお誘いが来た。

なんてタイムリーに。
「楽しみだ」と返した。


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