なんで頭が冴えてるときは閃かないの?
ここのところ、とある案件でずっとMacと向き合ってた妻がぽつり。
「パソコンは勝手に閃いてくれない」
まあ、たしかに。設定した期日で一応無事にリリースできることは良かったけれど、なんだかスッキリしないと。なんだろう。頭がすべてものごとを処理する方向に動いてしまって、自分と頭がシンクロしてない感じがするらしい。
逆に言えば、頭はめっちゃ冴えてて処理能力は上がっているんだけど、本当だったらゆっくり考えてもいいことまで高速処理し続けて疲れる。わかるわ、それ。
そういうときって、どんどん自分の実態とかい離していく気がするんですよね。なんかもっといい感じにできそうなはずなのに、早く片づけるほうにばかり意識が向いてしまって。
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端的に言えば、仕事はできてるんだけど「楽しくはない」モードに入ってしまう。わくわくしないというか、閃きは1ミリも降ってこない。
なんでだろうとそのメカニズムを考えてみると、頭が高速回転してるときは頭に血が昇って頭の中だけで思考をぐるぐる完結させてしまって、肚の声が届かない状態になってるのかも。あくまでイメージの話だけど。
脳科学とか認知科学的に言えば、脳に意識的に何か作業(タスク)をさせるときの必要エネルギー量なんて全体の5%ほどで十分なのに、それ以上のエネルギーを無駄に送り込んで不完全燃焼させてる状態。
そりゃ、そんな状態を続けてたらしんどい。あんまり続けすぎると、壊れますよ姉さん。
本当は、むしろ意識的なスイッチを切って、ぼんやりさせておいたほうが脳的にはむしろ「自由に動きやすい」ので、勝手にいろいろ閃いてくれるわけです。面白いっすよね。
忙しいと、なんか早くやんなきゃになりがちで、ぼーっとしてる暇なんてないと自分を追い込みがちだけどそれが逆に自分の能力(脳力?)を落してる。頭の冴え過ぎもいいことばかりではないという話です。
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まあようやく、外の世界もなんかわけわからない年度末焦燥感を過ぎて桜を愛でる空気が漂い始めたので、ほんの30分でもぼーっと歩きますかね。
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