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食べログの答え合わせをやめたら楽になった話

「九州の食材に助けられてます」

博多西中洲で出会った店のご主人の言葉。この店、かなりのレベルの高さで何が出てきてもおいしいんだけど、こういうことがさらっとナチュラルに言えてしまう。かっこいいよ。

朝倉の農家さんでその日に採れた野菜。鬼のおいしさと量で攻めてくる関さば。シメと呼ぶには贅沢過ぎる棚田米の大きなおにぎり……。
思い出すぎて今すぐまた食べに行きたいレベル。

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この店と出会ったのも偶然。じつは、というほどでもないけど最近、食べログ検索して店調べるのをやめたんですよ。まあ不便っちゃ不便。自分の足で路地をうろうろして入りたくなる店を探さないといけない。

なんでやめたか。答えあわせが面白くなくなったからです。店選びの基準を食べログの評価とレビューに置いて、入るかどうか判断なんてよく考えたらおかしい。

食べログで3.5だから何なんだ? 100人がどう思おうが、自分がまっさらな状態でどう感じるかじゃないかと。

で、この前博多に行ったとき。「高評価だからその店を選ぶ」ばかりやってると自分の感覚を放棄してる気がしたので、初見の路地で何も見ないで店を探してほっつき歩き「なんか気になる」と思って入ったらすごかったというのが冒頭の話。


情報に何も頼らないから自分が受け取るものがすべて。店の看板、雰囲気、お品書きや入り口の造作。結果的に良かった店は「なんか気になる」感じが外にも出てる。

そういう“当たり”の経験をここのところいくつか重ねて、偶然見つけても外さないメソッドも発見したけど、そういうのを書くとまた違う方向に行きそうなのでやめよう。

ひとつだけあげると、入ったときの第一声は結構大事。肚からウェルカム感が感じられる店はだいたい、いい店。声がでかいとかそういうのでなく、ちゃんと客を迎えてお腹とこころ満たそうという気持ちが伝わってくるかどうか。

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ふしぎだけど、食べログの答え合わせをやめて自分の感覚で店を探して選ぶようになってからのほうが「いい店(自分にとって)」に出会えるようになりました。

それまで、なんか店選びって苦痛なときもあったのに情報を見ないほうが楽なんですよね。認知的不協和から解放された感じ。

歓送迎会シーズンにあれですが、店選びに煮詰まったら検索をやめてみるのもひとつの方法という提案です。ほんと、楽ですよ。


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