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ものかきのおかしみと哀しみ

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すれ違った人たち
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ふみぐら社 / Yunde Ippei

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ふみぐら社 / Yunde Ippei

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心が動くが日常は動かない

まあ、そのまんまなんだけど。心が動くものだけで日々が過ごせればいいなと思う。たまに「あ、いま心が動くものが目の前を通った」と感じる瞬間がある。物理的なものに限らない。概念でもいい。けど、だいたいにおいて、そういう「心が動くもの」は日常とはシンクロしてない。エジプシャンバザールに心が動いたからって、いますぐ飛んでは行けない。そんなものだ。みたいなことをくり返してるうちに、だんだん心が動かなくなる。日常の圧は静かに強い。心が動くことだけで日常をつくるとどうなるんだろう。
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花も人間も

もし、しゃべらなかったら。しゃべれなくなったら。花も人間もじつは同じなのかもしれない。ふと、思っただけ。
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本当のことを学ぶには人生は短い

本当のことをちゃんと学びたい。いまさらすごく思う。だけど、人生ってなかなかそこが難しくて、本当のことを学ぶとどんどん深くなっていくし、矛盾や曖昧さとも向き合わないといけない。現実社会はそんなのに付き合ってもいられないので、だいたいのところで「わかったつもり」になる。まあ、それでも何も困らないし生きてはいける。むしろ、そうしないといろんなものがズレて外れ落ちていく。みんな賢いからそんなのわかってる。わからないふりをして生きていこうか、どうしようか。
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生きるために必要な言葉だけのために

もっと気持ちを研ぎ澄ましたくなる。生きるために必要な言葉たちに敏感でいたい。そんなの、どんな言葉も生きるために使ってんじゃんって言われるのだけど、もっと根源的な「生きる」をちゃんと生きるための言葉。もしかしたら、それ以外なくても案外、大丈夫なんじゃないかって気もしてる。
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梅桜桃がくっつきすぎ

梅桜桃がくっつきすぎ

信州の長い冬がようやく終わろうとしている。

感覚的にというか体感的には10月から３月は「冬」なので、１年の半分は冬。他の季節の圧縮度合がすごい。

実際、薪ストーブもそれぐらいの期間か、なんならGWぐらいまで稼働する。

問題なのは開花だ。この辺りでは「梅・桜・桃」がほぼ同時に咲く。品種にもよるけど。

わりとずっと、まず梅が咲いて、それから最短でも１～２カ月間隔が空く春のグラデーションが刷り込

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全然関係ないところで見つかる

きょうもきょうとて時間が溶けていく。まあでも、ものすごく豊かな文脈の中を漂いながらなので嫌いな時間ではない。むしろ、ずっと漂ってたくなる。現実にそんなわけにはいかないので、ちゃんと意識を戻す。だけど自分からはすごく遠い、なんなら全然関係ないぐらいのところを漂ってるのに「ああ、これいまの自分にすごく必要だ」と思うものが突然見つかったり。それより僕と踊りませんか？　理論だ。探し物は全然関係ないところで見つかる。
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最先端の移動手段

日々いろいろあって、さらに大きな流れが切り替わるポイントみたいなのも感じてるからかもしれない。最先端の移動手段とちゃんと向き合いたいなと。この前も、久しぶりにちゃんとその移動手段を使ったのだけど、街から入ってくる情報はもちろん、人が持ち歩いてる（変な表現をすれば希求してる）気持ちなんかもすごく入ってきた。今までも使ってはいたけど「ちゃんと」使うとすごい。まあ「歩く」という移動手段なんだけど何周か回って最新なんじゃないか。
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過去が新しくなる

そのうちちゃんと言語化したいのだけど、そんな気がする。過去が新しくなる。それはリフレーミング的なことでもなく、未来を否定するのでもなくて。なんだろう。微生物レベルで土の記憶みたいなもの。過去に新しい種がたくさんあって、そこを掘って育てていくと今目の前にあるものだけを見て進むより、もっとちゃんと未来に行けそうなもの。平たく言えば希望なんだ。
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大きな波がない

土には波がない。もちろん土石流とかの災害は別だけど、基本的に「土」は穏やかだ。きょうは土が荒れてるとか、きょうは土がおとなしいとかもない。だからといって無表情ではなく、ミクロに近づいてよく観察すると土にもいろんな表情がある。いいことも、そうでもないことも土はゆっくり分解して蓄えていく。その感じがいいなと思いながらきょうも合間に土を見ている。
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時間のモノサシ

最近、なんか自然に意識が向いてることがある。何かを選択するときのモノサシ。ところでモノサシって今もふつうに使うんだろうか。モノとしても言葉としても。それは置いておいて、どっちか選ぶなら時間が豊かなほうを選ぶ。結局、生きるって「時間」のことじゃないのかというあたり前のことをすごく思うから。ストレスを生むのも溶かすのも時間。だったら時間が苦しそうなのより豊かなほうがいいから。
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ただ音が好きなだけでも春がくる

暦の上では春らしい。信州ではまだ実感は少ないけど。それでも不意に風に春の成分が入っていてドキッとする。春の風を「東風（こち）」と呼ぶこともあるけど好きな音の響き。不安定さと突然さと生温かな感覚。春が近い。 東風吹かばにほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春を忘るな
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変わらず変わり続けるもの

ずっと同じなんてものもないし永遠もない。知ってる。それでもどこかで変わらないものを求める矛盾。だから土が好きなのかもしれない。土ほど静かに変わらず変わり続けるものはないから。
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空気と息

人がネット空間で息するように活動してリアル空間では「休み」になってる空気。どっちの空気も吸ってるけど、結局、息苦しくないほうに生息してしまう。
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カメラロールのはじまり

なぜ写真を撮るのだろう。それも誰かに見せるつもりもなく。自分で見返すわけでもない。ただ言えるのは、そのとき何かが自分の中を通り過ぎたのだ。言葉以上に言葉を持った何かが。使い道もなく、どこにも収まることもない。それでいいと思えるものだから写真に撮る。僕にとっての初代iPhoneだった3GSのカメラロール最初の1枚。