【仕事】♯1.共同海損_貿易
おはようございます💕
OLさくらです。
MIFJ認定のホリスティックヘルスコーチです。
先ずはこの記事へきていただきありがとうございます!
書く(=心の思いを放つ、共有する)ことで開放に向かうと感じております。
今日の記事、何かの気づきや共感に繋がれば幸いです❤️
【仕事】♯1.共同海損
おはようございます。今日はお仕事で経験談をお届けしたいと思います。
この記事が役立つ人は
1) 貿易の仕事をしている人
2) 経験を聞いて実務に役立てたい人
です。
長年会社勤めをしておりますと
「わお、はじめて!(笑)」に遭遇する事がございます。
これは私が輸入貿易取引に於いて実体験したことを共有する記事です。😊
船を利用した輸入取引をされている方でしたらもしかしたらお役に立つかもしれません。
とは言え滅多に起こることではないですし
起こっても大変なのでこんなことがある、の
参考になる程度が良いと思います。
先ずは用語から説明致しますね。
共同海損とは (General Average)
日本語説明
共同海損(きょうどうかいそん)は、海上輸送中に船舶や貨物が危険にさらされた際、その危険を回避するために船長が行った犠牲や支出が、船主・貨物所有者・運送人など関係者全員で分担される制度のことです。たとえば、船を救うために一部の貨物を海に投棄した場合、その損失を船や他の貨物の所有者が分担して負担します。
英語での説明 (General Average)
General Average is a maritime law principle where all parties involved in a sea voyage (ship owners, cargo owners, and other stakeholders) proportionately share the losses and expenses incurred to save the vessel and its cargo during an emergency. For instance, if cargo is jettisoned overboard to save the ship, the loss is shared among all parties, not just the cargo owner who suffered the direct loss.
This principle ensures that the burden of sacrifice or costs incurred for the common safety is equitably distributed among those benefiting from the action.
今回の経緯
海外輸入の際のアジアハブ(主要)港で積み替えがあり
本船到着8/下旬からずるずると伸び船主による共同海損宣言となった。
どうも船の一部が故障したらしいのです。
私はの業務の中に本船スケジュールを確認し関係者に状況共有や納入スケジュールの調整業務がございます。
韓国周辺から船の動きの鈍化・度重なるスケジュール変更に遂に痺れを切らした私。
8/下旬から9月中旬迄伸びるのは変。何より紐づくり業務がありますから。
船社に照会したところ曳航(えいこう)※※海上で自力で動くことができない船をロープを使って引っ張り、目的地まで持っていくこと
されているという・・・・。「えっ?!どうゆうことですか?」と思いましたが冷静に考えると物流を支えているのは原始的な事なのです。
人が操作する船🚢、人が操作するロボット🤖
人が制御するコンピュータ💻。
それは物流全般にも当てはめることができると思います。
物流の2024年問題:2024年4月からトラックドライバーの時間外労働時間が年間960時間に制限されることで発生するさまざまな問題の総称
懸念点:輸送能力が不足し、モノが運べなくなる可能性がある
更に今年2024年、スエズ運河ルートを回避!フーシ派の船舶攻撃 世界の物流混乱や中国主要港での貨物混雑、米国カナダでのストライキ等世界の物流を取り巻く環境は落ち着かない状況です。
GA宣言とは何ですか?
船舶が不幸にも海難事故に巻き込まれて、船舶と貨物を「共同の危険にさらされた状態」から脱出させるために船長が緊急処置をとった結果何らかの「損害」や「費用」が発生してしまったとき、船会社は「共同海損の宣言」を行います。今回は船の故障でした。船長も命がけですよね。
我々は荷主の立場だったわけです。
やっかいだったのは共同海損が宣言されると、船会社の求めている手続きが完了するまでは、貨物の引渡しが受けられません。これは困った。
そんなことが起こったら揃えなければならない書類はなあに?
(1)船主(精算人)に提出する書類
A 共同海損分担保証状(Letter of Guarantee:L/G):保険会社発行のもの(本紙)
B 共同海損盟約書(Average Bond):荷主殿署名のもの(本紙)
C 仕切状(Invoice):コピー
Bの書式は、通常、船主もしくは共同海損精算人から送られてきます。
輸入の際はCIF条件でないとこのInsuranceがないというのはとってもリスクなんですね。あー良かった。
宣言が出てから対応したこと
上記の書類の提出を求めるレターが船主がノミネーションした会社
共同海損精算人(General Average Adjuster)から送られてくるのですがガイドラインに沿って粛々と対応
す。
A Shipperに連絡しコンタクト先共有と依頼書類転送
B 荷主の署名 上長のサイン取付
C Invoice
営業日数5営業日程で何とか完了致しましたが、海外の保険会社様への強烈プッシュをしたのは言うまでもありません。
私は基本せっかち(笑)で、期日明示がないと確認いたします。
ということで同僚と困難を乗り越えた9月でした。慣れないことで疲れていた原因発見(笑)
無事貨物リリースの通達迄携わって下さった皆様のお力添えの賜物と胸を撫でおろしました。
経験は財産、目の前におこること全てに学びを感じます。
私の記事が、何かのお役に立てたら幸いです。
希少ケースなので役に立ったが多いと困ってしまう事象ですが(笑)
頻繁に起こらず、平穏無事が一番でございます。
健やかなる気持ちで今日も良き1日を❤️
Have a great day ahead!
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
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今後ともよろしくお願いします。
さくら