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美大生だった時の話

昔から好きで絵を描いてて、周りよりは上出来な絵を描ける子だったんだけど、それでつけ上がって美大に進学してみたのね

まじで心折れた

自分のレベルの低さを目の当たりにした


正直美大って、絵がうまいから優秀とかパソコンでイラレフォトショが上手に使えるから優秀とかじゃなくて、アイデアの新鮮さとか技術の丁寧さとかが評価される場所ってかんじなの

私は?ていうと、絵も普通、パソコンも全然使えない、それどころかアイデアもこれといって物新しさは無いし雑だったのね

これ謙遜してるとかじゃなくてマジでそうなの、自信無くしたの

周りの子達がみんな美術科とかデザイン科の高校から来てたっていうのもあったんだけど、ほんとにレベルの差を見せつけられたね

もちろん美術科の高校じゃなかった子達も本当に優れてるな〜長けてるな〜ていう才能の持ち主ばっかで、、

正直美術舐めてた、参ったわ


特に私のパソコンの技能なんてほんとにゴミ

みんなで練習としてTシャツの形をイラレで作ってみましょー!みたいなやつで私1人だけタンクトップが出来たのは有名な話、、、


そりゃ私も入学前は自信に満ち溢れてたよ

大学でいい成績とって、絶対デザイン会社に就職して吉田ユニみたいになってみせる!て思ってたよ

ただ、都度作る作品に充てる情熱が足りなすぎた

ほんとに雑でめんどくさがりだから、これはちょっと、、、てなっても途中で妥協しちゃって駄作ばっか産んでたのね

美術は自分だけのものだからこそ妥協は御法度、最後まで自分の作品に愛情をかけてこそ本当のクリエイターなのかなって今は思う

ま、今はただの主婦なんすけどね


なんか、作品を作ったら最後に必ず教授の講評会があるんだけど、たまに投票制度が導入されて、みんながみんなの作品を見て回って「いいね!」て思ったやつに票を入れるんだけど

私一票も入ったことなかったよ、、何しても

たまにあったのかな?でも同情票にしか思えなかった


めっちゃがんばって朝一番から学校いってパソコンに向かって学校閉まるまで残って仕上げた作品でも、人からの評価は得られなかったな


私は絶対に作品の提出の締め切り日とかは守ってたの

それって常識じゃない?もう義務教育じゃないんだから期限を守ることは大人として当たり前って思うんだけど

それでも期限守らずにタラタラやって、授業も遅刻するから聴講票を他人に書かせるような人の方が評価上だったりしてほんとに悔しかった

てかうちの大学提出期限守れない奴多すぎてビビってた

教授もなんだかんだ期限延ばしたりしてて甘かったしね

あー、ここは努力だけでどうにかなるような場所じゃないんだな、結局は才能がものを言うんだ、、、

と思った瞬間全部嫌になって家で1人でずっと泣いてたの今でも覚えてる、、、


私はここで大学を辞めた

もちろん、私が大学で見てきた才能のあるみんなも絶対に挫折は経験してるはずなんだけど、そこから這い上がってきて今でも頑張ってるの、本当に凄くてみんなのこと尊敬してる

私は這い上がる元気もお金も底を尽きたので仕方なく諦めたという感じ

これ以上美術やるのめんどくさかったしね(本音)

でも、芸術ってほんとに自分才能ないんだなって思ったらそこですっぱり諦めた方が金かかんねえし未来見えるし合理的だなと思う

がんばりすぎんでもいいんよ


ほんとに美大は色んな子がいて面白かったなー

思ってた通り間違いなく全員陰キャだったけどみんなのこと好きだった

私も人のこと言えんし

自分で服とか鞄とか上手に作って持ってくる子、彼氏と同棲してて同棲中ってキーホルダー自分で作る子、東京タワーと太陽の塔がめちゃめちゃ好きでグッズ集めてる子、マツキヨのバイトめっちゃしてる子、卵が好きな子、、、、、、

他にももっといるけどみんなまじで面白いしめっちゃ好きだったなあ

それぞれの色んな部分に感銘を受けてた


美大の学費はやっぱ高かったし、それに見合う活動は結局できてないけど、いろいろな才能に触れれたことに関して言えば全部が全部無駄ではなかったのかなと思う

でもクリエイティブな仕事がしてみたいっていう夢はまだ捨て切れてないから、いつか何かやりたい!


何しよっかな〜!!原宿を渋谷にしちゃおっかな!

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