見出し画像

シニアのための読書とアウトプット

定年延長雇用の2年目も後半を迎えて、65歳以降の働き方を模索している日々が続いています。
自分自身を認知するツールとして、重要な柱になっているものに、コミュニティでの繋がりがあります。
今までは、とにかく多く参加をするというスタンスでしたが、今年の夏以降は変化と集中に舵を切りました。
そんな、コミュニティで学んだことや気になったことを補完する重要なツールが本です。
本は自分の生活の中で、欠かせないものになっています。
キャリアのコミュニティに参加をしていると、多読の方が多いので、忘れがちですが、どうしても読書が苦手な方も多く存在します。
今回は、本との付き合い方や選び方、特に50歳以降の活き活きしたキャリアを実現するために、本を読むということの効用を考察したいと思います。
 
私の本との繋がりはどこから始まったのだろうか?
そもそも、高校生頃から、本屋さんに行くことは大好きでした。
もう、40年以上前のことです。
本屋さんに行って、好き勝手に色々な本を見ることが、至福の時間でした。
当時の本屋さんは、家の近くにはなく、街の商店街にあったので、頻繁に行くことは出来ません。だから、たまに本屋さんに行ったときに、ゆっくりと本を見ることがとても楽しみでした。
しばらくすると、家の近所に本屋さんが出来ました。本屋の郊外出店の先駆けです。
大きな駐車場があり、営業時間が21時までです。当時では、すべてが想定外の本屋さんでした。そして、この本屋さんでアルバイト募集の張り紙を見つけて、アルバイトをすることになりました。
そして、大学卒業までの3年間続けることになりました。
本と本屋さんという仕事がとても好きになり、大学卒業後の仕事の選択肢にも入れましたが、この時は書店員という仕事は選びませんでした。
こうして、私の本との繋がりが始まりました。
 
そもそも、私の場合は、本と本屋さんが好きだったというベースがあったので、本を読むという行為に抵抗はありませんでした。
実際に、読書の人口はどうなっているのか?
参考までに下記のような結果が出ています。
なんと21歳の6割が全く本を読まないのです。 
21歳の6割「紙の本読まず」 電子書籍も「読まない」7割 文科省調査 - 産経ニュース (sankei.com)
この状況はシニアも近い状況だと思います。
読書を習慣にするには、きっかけが必要です。
そのきっかけになると思うのが、50代以降のモヤモヤです。
人生100年時代、50代はまだまだ折り返し地点です。但し、実際にはどうなのか・・
企業によって、状況は様々ですが、役職定年やそのような制度がない場合も、社内の立ち位置が、中心から脇へと変化が始まります。
気力はあっても、それを発揮できないシーンが多くなります。
更に定年を迎えて延長雇用を選ぶと給料に合わせて、仕事が減るという現実を知ることになります。
こうして、モヤモヤが始まります。
そんなときは、まずは本屋さんに足を運んでみて下さい。
シニアに関する本の多いことに驚かせられます。
働き方や健康を始め、多種多様な本があります。ありがたいことに、需要が多いようで、本屋さんによっては、コーナーのような配置をしてあるところあるので、見つけることは意外と簡単です。
まずは、その中から自分の思いと共感する本を手に取って下さい。
 
働き方は、過渡期を迎えています。
1社で定年まで迎える働き方は、無くなろうとしています。
最近は、新入社員で入社すると同時に、転職サイトに登録をすることも普通に行われているようです。
特に会社に思い入れが少ない中小企業では、顕著になってくると思われます。
そして、人生100年時代、定年イコール引退は無くなりました。働けるまで、働く時代が始まっています。
なんせ、気力も体力も問題ないんですから。
だったら、どう働いたらいいのか?
しかし、そこで思考が停止してしまいます。
新しい働き方のロールモデルがまだ出来ていません。
過渡期だからこそ、そんなヒントになるようなことを書いた本は多く出ています。
まだ、正解はありません。しかし、誰でも正解を導くことが可能なのです。
そう考えると楽しくなってきませんか。
 
本を読む習慣(インプット)と合わせて、ぜひ、チャレンジして欲しいのは、アウトプットの習慣です。
シニア世代はアウトプットが苦手です。
今までの仕事では、アウトプットする機会はほとんどありませんでした。
業務改善は、声高に行われていますが、あくまでも上意下達でゴールは設定されていますので、大きな変化は好まれません。
だから、業務でのアウトプットは、定型で完了します。
私の一番のお薦めは、SNSでの発信です。
いまさら、そんなことをする気力はないと思っている方が多いかと思いますが、試してみて下さい。
手軽に始められるのは、X(Twitter)です。140字の文字制限があるので、学んだこと気になったことを気楽に発信できます。
効果としては、アウトプットすることによって、自分毎に消化することが出来ます。
私はジャーナリングと同じような効果があると思っています。
一日の終わりに、今日の出来事や思いを振り返り、自分の気持ちを整理することが出来ます。
それに、「いいね」や「コメント」でモチベーションもあがります。
また、読んだ本の多様な意見や感想を知りたい場合は、ハッシュタグ(#)書籍名でポストすれば、より多くの情報を集めることが出来ます。
ありがたいことに、ネットの検索アルゴリズムで、同じような本についての投稿している方が表示をされるようになります。
こうして、学びが深くなり、読書がより楽しくなってきます。
ちなみに私が実践しているのは、このX(Twitter)での発信、アウトプットです。
本を購入した場合に、必ずポストします。
ハッシュタグ(#)書籍名を付けてポストすることで、本の作家や出版社からの「いいね」や「コメント」それにフォローしていただけることは、珍しくありません。
他には、読書メーターというサイトも利用者は多いようです。同じような効果があるとも思います。
読んだ本を記録して、新しい本に出会おう - 読書メーター (bookmeter.com)
また、Amazonに読んだ本のレビューの投稿もアウトプットのひとつですので、試してみてはどうですか。
また、関心のある事、興味のある事をより発展をさせる方法としては、それに関わるコニュニティに参加をすることをお薦めします。コミュニティでは、読書会を行っていることがけっこうあります。
コロナ禍以降、コミュニティの運営もオンライン中心へと変化をしました。そこで行われている読書会ももちろんオンラインですから参加は容易になっています。
読んだ本の他の人の考え方、捉え方を聞くことは、新しい気づきもあり、とても新鮮な体験です。また、読書会に向けて、今まで以上の読み込みは、読んだ本の新たな発見にもつながります。
 
本を読むツールも多種多様になりました。
従来からの紙の本、電子書籍、オーディオブックがあります。
シニア世代に限らず、まだまだ紙の本が一番という方が多いと思います。但し、テレビから多くのCMが流れているコミックス(漫画)を含めると、かなりの普及率になっているのではないでしょうか。
私もやっぱり1番は紙の本ですが、電子書籍には、シニアにとって非常に助かる機能があります。
文字を大きくできることは、老眼おやじにとってはとても便利な機能です。
まだ使用したことはありませんが、オーディオブックも非常に便利なツールだと思います。
通勤、通学などの隙間時間にインプットが出来るのは、効率よく学ぶことが可能になります。
 
50代半ば以降は、役職定年や転籍など予測出来ているけれど、正体不明のライフイベントが始まります。
そして、60歳になると定年を迎えます。これも予測は出来ているけれども、正体不明です。
どうして、正体不明なのか?
いまだに、定年の考え方自体は従来のままだからです。組織(会社)も同様です。
従来の働き方と新しい働き方が玉石混交で入り混じっています。
だから、自分でアップデートをして、それを見極める必要があります。
読書は、シニア世代の新しい働き方の道標となる重要なツールなのです。
今だからこそ、読書をお薦めします。
シニアや定年に関わる生き方や働き方に関する本は、この投稿の前半でご紹介をしていますが、新旧問わず、本当に多くの本が出ています。
すでに読んでいる方はかなり多いと思いますが、ぜひ読んで欲しい本は、リンダ・グラットンの「LIFE SHIFT」、「LIFE SHIFT2」とそれ以前の著作「WORK SHIFT」です。
この3冊を読めば、これからの働き方がどう変わるか、どうすれば良いかのヒントに溢れています。
あっ、忘れていけないのは、金澤美冬さんの「おじさんの定年前の準備、定年後のスタート」この本をきっかけに、変化に舵をきったおじさんがいっぱいです。
おじさんの定年前の準備、定年後のスタート ~今こそプロティアン・ライフキャリア実践! ~ | 金澤 美冬 |本 | 通販 | Amazon
大きき変わろうとしている50代以降の働き方を自分毎して捉える最強のツール読書とアウトプットを試して下さい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?