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双子妊娠したら #2 育休について話そう

前回の初稿では、妊娠期間中のスケジュールについて書いた。

自分にとっては初めての投稿だったため、仕上がりが不安の中でのポストだったのだが、予想外に10人の方からいいねを頂いた。
感謝申し上げたい。励みになります。

もし何かコメントや質問したいことがあれば、ぜひ妻のアカウントの方にでも投げてもらえると幸いである。
今後も、一人でも多くの双子育児に奮闘する/しているパパに、情報とエールが届けばと願っている。

前置きが長くなった。
今回は、妻が産育休についての記事をポストしているので、こちらに返信する形で投稿する。


産育休の必要性について

日本における男性側の育休取得は制度整備が進んできている。例えば、数ヶ月間完全に休むのが不安な人に対しては、パパ産休で一部就業しながら休むことができたりする。
具体的な制度の説明は、別記事が詳しい。我が家の取得実績についても、妻の記事を参照されたい。

夫側も産後休暇・育児休暇を取得することを強くお勧めする。パートナーのワンオペ育児を回避するという意味合いももちろんあるし、双子育児がなかなか体験できない貴重な経験というのもある(多胎児分娩割合は直近10年間で1%前後)

とはいえ、多くの男性にとって、必要性なんて説かれずとも百も承知で、一番の大きな壁はキャリアとの両立だろうと想像する。
(まぁこの悩みは女性側でも同じ話なのだが…)

キャリア論は自分の専門ではないのだが、産育休取得に悩む男性向けに、自分が大切にするようになった3つの考え方「デュアルキャリア」「キャリア・ペースレイヤリング仮説」「戦略的不在マネジメント術」を紹介したい。

デュアルキャリア

夫婦どちらもキャリア志向が強いカップルのことをデュアルキャリア・カップルと呼ぶ。そのようなカップルだと、自然と、家庭の事情(子育てや介護など)と各々の仕事との折り合いをつける必要がでてくる。

私自身根底に置いて大切にしている考えは「妻のキャリアは私のキャリアの一部である」ということ。
二人のそれぞれのキャリアは二人で共有しているという考え方。

この考え方に経済的合理性を持ち込むつもりはあまりない。
確かに、共働きによる世帯収入の増加や、どちらかが働けなくなったり減収したりした時のリスクヘッジというメリットはかなり大きい。
だが、経済的合理性はコミュニティを分断する力も持っていると認識しなければならない。
例えば、産休育休時は(残念ながら日本では)一時的に世帯年収が減ってしまうので、年収が低い方が休んだ方が減収を低く抑えられるて理にかなっているように見える。だが待ってほしい。もし家計がパツパツすぎて選択肢がないという状況ではなく、かつそれでもあなたが産育休で仕事を休みたくなくてパートナーに休んでもらいたいと思っているとしたら、その理由が収入減以外にもあることは明白だろう。

私自身、仕事を通じて自らが成長していくことに喜びを感じる。
長男の育休で初めて数ヶ月職場を開けた時は、とにかく恐ろしかった。
本来休んでいなければ掴めたはずの、成長や挑戦のチャンスが失われるのではないかという不安。
復帰した時は長男がまだ小さく、夜はほぼ働けなかった。
自分のキャリアはもうこれで頭打ちなんだと、絶望し一人泣きながら夜泣き対応していた時もあった。

しかし、この気持ちをそっくりそのまま妻も抱えているのだという認識は、ある種救いにもなった。面白いもので、長男育休の時の職場復帰は、私が妻より1か月先行したのだが、妻の仕事の悩みの中身が綺麗に1か月遅れで私の悩みをトレースしていたものだ。

仕事を通じて得る喜怒哀楽は人それぞれだろう。
デュアルキャリアの本質は、異なるキャリアの追体験だと思っている。
あるいは、情緒的"HOME"の再構築と言ってもいいかもしれない。
いずれにせよ。
キャリア観を共有し苦楽を共にしたあなたのパートナーは、将来あなたがキャリア上重大な決断をしたりするとき、きっと力になってくれる。

おわりに

後半は考え方の紹介なので少し抽象的な話になってしまった。もしより詳細を知りたい場合は「デュアルキャリア・カップル」という書籍をお勧めする。

もし何かコメントや質問したいことがあれば、ぜひ妻のアカウントの方へ投げてもらえると幸いである。

まだまだ書き足りないのだが、キャリア・ペースレイヤリングなどについて書くには、こちらの記事の余白が足りないようだ(すみませんサボって間に合わなかっただけですすみません)

また次回。


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