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青い空に出逢えた

大阪の天気は晴れ。

どんどん過ごしやすい気候になっていて、冬服から春服に衣替えをするタイミングになっていた。ふと空を見上げみると、空がとても綺麗だったため、iPhoneのカメラを起動させて撮ってみた。「カシャ!、カシャ!」と無機質な音がベランダから響いていた。

「久しぶりに空を見上げたな……」

こんなにじっくり空を見上げたのは、とても久しぶりな気がした。それほどまでに、世の中は混沌としているからだ。

連日のようにコロナウィルスのニュースが、テレビからもネットからも否応なく流れてくる。自分の頭では処理ができないほど、本当に正しい情報なのか、はたまたフェイクニュースなのか、わからなくなるほどに。

どんどん増えていく感染者の数、「不要普及の外出はやめましょう……」と警鐘を鳴らしているが、感染者は増えていく一方。

国家権力を駆使して規制をかけた方がいいのでは?と思う。依然として、各個人での自粛を……ということだけ。

1ヶ月前の自分は、「この流行り病もいずれ収束するだろう……」と思いながら東京国際フォーラムにて大好きなアーティストのライブを楽しんでいた。

その次の週からだった。様々なイベントが中止になっていく。

Twiceの好きな会社の後輩が、3月の頭のライブが中止になった。有給を取って夜行バスで東京に向かう予定だったのだが、交通費が全て水の泡になる。「コロナですし、仕方ないですよね……」言葉には悲しみが混ざっていた。

今、勤めている会社も対策をはじめる。
向かい合って席に座らないこと。
時間差で昼食をとること。

幸いにもまだ社内での感染者はいない。ただ時間の問題のような気がする。
工場は、一人でも感染してしまえば、一気に広がる。空気の入れ替えがほとんどない場所だ。見えない緊張が会社内に広がり、不安を煽っている。

「よく外出をしているやろうから、不要な外出をするなよ……」と
ついに、上長も口すっぱく言う様になっていた。

今までになく強い口調になっていることに。

不安になるのも無理はない、目には見えないものがいつの間に自分の中にいるかもしれない恐怖。3月という年度末の忙しさが、一層不安にさせる。

ついに先週のことだった。

大阪知事より「大阪から神戸への移動自粛を……」という通達があった。コロナはどんどん身近に迫ってくる。それだけはなかった。友人の結婚式延期になった連絡や、それにかかる費用などの連絡がどんどんきた。大切な思い出も奪っていく。自分ごとでなくても悲しくなる。

自分のことは自分で守らなければならないほどに、と危機感も襲ってくる。

「流石にしんどくなってきたな……」サンクチュアリが欲しくなってきた。腐海じゃない風の谷のほうね。

コロナが収束したら、旅行に行ってやるぞ。有馬温泉行って、作業して温泉入って、美味しいご飯食べて、また作業して……

うん、気の合う友人と企画したい。










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