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2020年 個人的ベストアルバム TOP7

とてもお久しぶりです。作曲家の佐村河内 守です。今年は挫折の連続で、何度もちっぽけなプライドが粉々になりました。そんな事はさておき、今年も個人的ベストアルバムを発表していきましょう!

注)””書きはアーティスト名、「」書きはアルバム名

第7位. ”Barbican Estate”-「Barbican Estate」

※2020.3.18 販売

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完全にノーマークのバンドだった。結成2019年と、活動も短く、本作「Barbican Estate」が1st EPとなる。EPの内容は、鬱々と・淡々と・バンドサウンドを刻んている印象。爆発力は無いが、妙に癖になる。個人的に ”ダークサイケ” ”宗教歌” と名付けた。インタビューで、自分たちの音楽を「ドイツ表現主義のような都市的、ミニマリズム的ダークさと、古代音楽における倍音サイケデリクスの融合。 」と答えているが、難儀すぎて1mmも理解できなかった。とにかく、今後の東京アンダーグラウンドシーンで活躍すると勝手に予測している。


第6位. ”EASTOKLAB”-「Fake Planets」

※2020.6.3 販売

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名古屋を拠点に活動する ”EASTOKLAB" 。前作「EASTOKLAB」より、更にバンドサウンドに重点を置いている印象を受けた。何よりギターが炸裂している。もっとエレクトロ・同期に傾倒しそうな予感がしていたが、逆を突かれた。インタビューでも語っている通り、人力サウンドに強い思いがあるようで、EASTOKLABの強さを感じ取れた。ラストトラック「Dive」では、22回も ”ダイヴ!” と言っている。「Dive」の歌詞は、今後の活動への、決意表明と個人的に汲み取った。


第5位. ”藤井風”-「HELP EVER
HURT NEVER」

※2020.5.20 販売

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今年のJ-POPは、これで決まり。説明不要で、完成されている。全世代に自信を持って届けられる2020年のJ-POPベスト。”顔ジャケは名盤になる” 伝説を証明してくれた。もうこの際、レコ屋でディグる時は、全部 ”顔ジャケ” を選ぼうか。そんな事はさて置き、今まで地域・方言にフューチャーした音楽は沢山あったが、どうしても ”東京” ”大阪” など決まりきった感が否めなかった。そこを彼は ”岡山” で乗り切った。歌詞に「わし」「じゃけ」など異粒子を入れ込んでも、彼のサウンドになる。参った。


第4位. ”Awich”-「Partition」

※2020.8.21 販売

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今のHIP-HOPシーンを席巻するのは彼女で間違いない。理由は不明だが、周りのバンドマン皆んな聴いている印象。意味分かんない位、ハマるしチルしてキマッてしまう。正直言うと、低音が「ブォーンブォーン」いう音楽は、シャコタンのヤンキーがウーハー爆音みたいな印象だったが、彼らに歩み寄れる日が近いのかもしれん。友達に勧められなかったら100%聞いてなかった。ジャンルがどうとか一々気にしてる時点で、余計なノイズに囚われていると反省。こういう出会いを大事にしていきたい。


第3位. ”羊文学”-「ざわめき」

※2020.2.5 販売

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きのこ帝国を見つけた時の感動を取り戻した。きのこ帝国もインディーズの頃は、自分達の鬱憤を晴らすかの如く、誰にも媚びないサウンドだった。羊文学にも全く同じものを感じた。メジャーのシーンに移った彼女達の音楽の行き先は、”ポップス” なのか “パンクス” なのか、着地点が気になる。まぁ個人の趣味の範疇か。とりあえず、ギターを「ギャーンギャーン」と掻き鳴らし続けて欲しい。つい最近まで、ドラムの人は女性だと勘違いしてた。テヘペロ


第2位. ”SPINN”-「SPINN」

※2019.12.25 販売(国内盤)

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もはや2019年のアルバム出してすいません。年の瀬だからね?ギリセーフ。ちなみに輸入盤は2019年5月17日 販売…  許して。これは、どハマりして狂ったように聴いた。古き良きUKポップロックを体現した、リバプール出身の4人組バンド。胸キュン炸裂って感じで、少年の魂が戻ってきた。もう “スタンドバイミー” って感じ。そこまで知名度は無いけど、ガンガン推していきたい。余談ですがSPINNも取り扱ってる「Rimeout」という音楽レーベルは、感度が良いから定期的にチェックしている。


第1位. ”James Iha”-「Let It Come Down」

※2020.11.3 販売(レコードの日)

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本当すいません…正式な販売は、1998年2月10日です。今年出会ったから許して欲しい…  Smashing Pumpkinsのギタリスト “James Iha” の1stアルバム。今まで出会わなかった事を、後悔するくらい名盤。繊細で儚く、希望を見出すような楽曲達。ポジティブな時も、ネガティブな時も、隣にいてくれるような優しさを感じた。歌・ギター・ベース・ドラムと最小編成で、ミニマルな演奏をしている。それ以上は、必要無いと言わんばかりに。一度でいいから、自分もこういう曲を作ってみたい。皆んなに手を差し伸べれるような優しさ・強さを。


番外編.”PCO!”-「オバQ」

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急に、どマイナーなバンド出してすいません。これには関しては、お友達枠。伊藤君という納豆を愛する男がいる。彼がこっそりSoundCloudにアップした「オバQ」って曲が良すぎた。自分だけで30回くらい再生しているかと…  泥臭くて・飾らなくて・脱力できている。4トラックのMTRで録ったのかっていう位、音がデコボコしてて気持ちいい。末端のインディーって、神がかり的に良いものが稀にあるから、病みつきになるね。ちなみに伊藤君は、初めて会った時から目線が合わない。未だにオドオドしてる。ワロタ


長々と読了ありがとうございました。来年も沢山、音楽を聴こう。音楽を終わらせよう(堂本剛)


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