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2021.7.26(月)✿「わかっていてもできない」子どもの課題に向き合うには✿

以前、こんな日記を書きました。

学童に置いてあるマンガ本(ワンピースやドラえもんなど)のページのほとんどが、奇妙な破れ方をしていました。

その理由が今日、判明したのです。

子どもたちが食休みで静かにDVDを見たり、本を読んでいる時間でした。僕が3年生のCちゃんにたまたま目をやると、右手の親指の爪でめくったページに穴をあけている姿が。

それも、めくったページすべてに、ビリッビリっと穴をあけていくのです。本の損傷が激しいと認識してから約1か月余り。「これだったのか…」という気持ちと、「なぜ??」という疑問が、同時に湧いてきました。

その後、Cちゃんと話し合いの場を持ちました。
しかし、彼女はなぜ本を破いてしまうのか?という質問に対して

「わからない。体が勝手に動いている。気が付いたら本に穴が開いている」と言ったのです。これは、一種の自傷行動かもしれず、その子が知らず知らずのうちに強いストレスや自己否定感を感じてしまっているかもしれないのです。

頭で考えていない以上、「二度としないと約束する」ことや、「本を読むのを禁止する」といった対処法では解決することはなく、逆に別の対象にストレスをぶつけるきっかけとなってしまいます。

だからと言って、無策でいるわけにもいきません。
彼女を救う何らかの関わりが必要です。さて、どうしたものか。

ひとまず、彼女の本を破壊するという行為は防がねばなりません。彼女の右手の親指の爪は異様に鋭利に伸びており、まるで紙を割くのに適しているかのように感じます。

この爪は、本人が望んでこの形状にしたのか、それとも偶然なのか。とにかく行為を助長させてしまうので、丸く切っておかなければなりません。

そこから始めて、あとは本の持ち方を変えるとか、指サックをつけるとか、物理的な対処。

そして、心のケアが必要です。彼女は日本人ではありません。おそらく、抱えきれない何かがあるはずです。

相手は子どもなんだから、という視点よりも、困っている人に手を差し伸べ一緒に解決する姿勢をもつことが必要です。生身の人間なのですから、悩んだり、間違えたり、するのは当たり前のことです。

どこまで向き合えるか。逃げも隠れもせず、人として。共感も、傾聴も、厳しいことも、その子の将来を想って言葉にできるか。今、まさに問われていると感じます。




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