2021.8.4(水)✿大人の世界は子どもに誇れますか?✿
昨日の、仕事中に外出していて自転車に乗っているときのことです。
重そうなダンボールを、炎天下の中運んでいくおばあちゃんがいました。その歩みはとてもゆっくりだったのですが、人通りが多い道でした。
おばあちゃんがゆっくり歩いていく後ろを、自転車に乗った若い兄ちゃんが追い越そうとしましたが、その道は細く、横をすり抜けられません。
その兄ちゃんは、横にずれてくれないおばあちゃんに腹を立てたのか、なんと少しぶつかりながら強引に追い抜いていったのです。
舌打ちをし、睨みつけながら。
20メートルほど行けば少し広い道になるので、そこまで行ってから安全に追い抜けばよかったのではないでしょうか。
それを見かけてすぐのことです。
コンビニに入ってお会計をしようとしたら、レジ前にこんな張り紙が。
「店員への不当な理由での文句、怒鳴り、横柄な態度をとることはおやめください。体調を崩し出勤できなくなったスタッフもいます。」
数十分の間にこのようなことを目の当たりにし、何とも言えない悲しい気持ちになりました。
普段僕たちが子どもたちに教えていること。それは
「自分がされて嫌なことはしない」
「自分が言われて嫌なことは言わない」
子どもは、何を言われたら人が傷つくか、まだわかりません。まだ経験が少ないのですから。でも、それをしっかりと学んできたはずの大人が、人を傷つけたり、嫌な思いをさせる言動を平気で取ってしまう。
君たちが大人になったら、どんな人になるんだろう。
そう毎日考えながら子どもたちと接していると、「絶対になってほしくない大人像」が浮かび上がります。今、学童にいる子どもたちがそんな想像に当てはまることをするような人に、絶対に育ってほしくありません。
お年寄りに優しい人になろうね。
店員さんや先生にも「ありがとう」が言える人になろうね。
明日、子どもたちにはこんな風に声をかけようと思います。
自分の言動は、子どもに誇りをもって見せられるのだろうか。そう自問自答しながら、生きていかなければいけないと強く感じました。
そして子どものことを見守る立場の大人の方が、子どもの頃に学んだ大事なことをまず心に刻んでおくべきではないでしょうか。
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