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2021.8.12(木)✿小学生との負けられない戦いが、ここにある✿

学童日記の更新です。昨日の出来事について書いていきます。

「先生、スピードで勝負しよー」

この日、僕に声をかけてきたのは、普段物静かで勝負事の遊びをしているところはあまり見たことのない、2年生のYくんでした。

スピードというのは、トランプの遊びの一種。
瞬時の判断力と集中力が必要なゲームです。

まぁ、今は手が空いてるしやってやるか。でも、Sくんはわりと弱気なタイプだし負けたら泣いちゃうかも?手を抜いているとは思われないように、ほどほどに調節してあげようか。

なんて侮ってしまったのが間違いでした。


半分くらいの力で始めてからすぐに気が付く、Yくんの判断力の速さ。「あれ、思ってたんと違う。。」と思い全力を出しましたが、時すでに遅し。

結果は惨敗。

「先生に勝てた!!」と大喜びのYくん。
こんなはずじゃなかったのに、あれ??と半ばショックを受ける僕。

でも、待って、最初から本気ではなかったし、、

「Yくん、もう1勝負しよう」とこちらから持ち掛け、再戦。

結果は惨敗。

まぐれとかイカサマではなく、明らかに強いのです。連勝に歓喜し喜びの声を倍増させるYくん。それを聞きつけた3年生が続々とやってきます。
「あたしとも勝負しようよ」

醜態をさらして、断るわけにはいきません。


三度惨敗。さすがにへこむ僕。

「あれ、こんなもん?前より弱くなってね?」
とナチュラルに死体打ちしてくる3年女子。

その後、他の子も交えて数戦やりましたが、戦績は大幅な負け越し。なんということでしょう。少し前まで、子どもから見た僕は「超えられない壁」であり「尊敬の対象」だったはず。。(自称)

それが今や、「手ごたえがない格下」のようになり下がってしまったというのか。

このエピソードからわかることは、子どもたちの上達の速さです。このSくんは1か月くらい前まで、スピードのルールをやっと覚えたくらいのレベルだったはず。

しかも、毎日接していてSくんはそんなに毎日トランプで遊んでいる様子はない。(レゴやぬりえなどが好き)

その真相が解けたのは、お迎えの時に保護者の方に今日2連敗してしまったことをお伝えしてみたときでした。

「ああ、毎日家で私と勝負してるんですよ~」

なるほど、家で特訓していたということだったんですね。お母さんいわく、Sくんは学童で覚えた遊びを家に帰って家族に紹介するのが好きだそうなのです。新しいことに興味を持ち、どんどん取り入れていく姿勢、いいですよね。

子どもにとって目指すべき相手であり続けられるよう、僕も負けてはいられません。絶対にあの生意気な3年女子を負かしてやるぞ!!


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