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2021.6.22(火)✿楽しかった空気が一変…✿

今日の学童クラブあとがたりを書いていきます。
校庭・体育館が使えない生活2日目。

子どもたちに「今日は何して遊ぶ?」ときくと
ハンカチ落とし!という声が返ってきました。昨日やってみて、よほど楽しかったようです。約15名の子どもたちが集まりました。

普段校庭遊びを取り入れているとなかなかできないので、たまにはこういうのもいいなと実感。

いよいよゲームスタート。

ハンカチ落としは、鬼ごっこの簡易版の要素があり、追う側の子と追われる側の子はどんどん入れ替わっていきます。子どもたちはみんなキャッキャと走り回り、無邪気な笑顔を見せていました。



しかし、突如としてそれが一変します。

鬼をやった子が次の鬼を選ぶという形なのですが、3年生の一人(Cちゃん)が「私には鬼が回ってこない!!」と怒りの声を上げたのです。


その瞬間、楽しかった空気にピキッと亀裂が入るのがわかりました。1年生は「なんか怖い…」とい顔で見ているし、鬼役の子は「どうしよう、、あの子を次に選ばないと怒られるかな」みたいな表情。

それからというもの、ゲーム再開後もその子はイライラがおさまることなくどんどん怖い表情に。もちろん誰も関わりたくないのでCちゃんに鬼は回りません。


そしてついに、誰もCちゃんを鬼役に選ぶことなく、遊び時間終了の時間を迎えてしまったのです。


チャイムを聞いて号泣し始めるCちゃん。同学年の友達はどことなく心配はしているけど、かける言葉が見つからないという形で見ています。

その後すぐにCちゃんのお母さんがお迎えに来ました。お母さんの顔を見ると、涙がどっと溢れていました。


Cちゃんは、自分の感情を素直に表現できる子です。
同時に自分の欲求に関しては、思い通りにならないと強い言葉や態度で「怒り」にして表現してしまいます。僕は今日の出来事は、Cちゃんが成長する上で必要な経験値を積んだと考えることにしました。

鬼に選ばれなかった子は見ているだけなので、「やりたい!」という気持ちが強くなるのはわかります。ですが、他にもまだ一度も鬼をやっていない子はいるのです。1人だけ怒ってしまっては空気が悪くなってしまいます。

今日のCちゃんの経験値とは「人を怒りでコントロールしようとすればするほど、人は離れていく」という体験。そしてその思い通りにならなかった体験を、プラスに変えてあげるのが僕たちの役目です。

今日でCちゃんは自己肯定感が少し下がってしまったかもしれません。明日はCちゃんとゆっくり話して遊んで、自己肯定感を回復させてあげよう。そして今日の振り返りをしようと思います。

ふー。ようやく明日からは校庭で元気よく遊べる!晴れますように☼

今日もお疲れさまでした。


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