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グリー株式会社による弊社記事の盗作疑惑について

はじめまして、株式会社FULL HOUSE代表の松本と申します。

初のnote記事投稿がこのような記事となり大変残念ではあるのですが、本記事ではアウモ株式会社、及びその親会社であるグリー株式会社による弊社記事の盗作疑惑についてまとめたいと思います。

なお、本件にはアウモ株式会社と、その親会社であるグリー株式会社が関わっておりますが、以下では基本的にグリー(敬称略)と総称させて頂きます。

盗作疑惑の概要

弊社が運営するWEBメディアのはらへりで公開した「渋谷でおすすめの居酒屋を厳選!安くて美味しい渋谷居酒屋56選」という記事に対して、グリーから紹介店舗とその並び順、及び構成 がほとんど丸パクリと言えるような記事が1年以上に渡って公開されていました。

※以下、追記

時系列がないと分かりづらいとのご指摘を受けたため以下に記します。

・元となる記事が最初に公開されたのは2016年12月(その後、記事は公開したままリライトを繰り返しています)

・グリーが盗作する元となったであろうバージョンが公開されたのは2020年2月(下記に復元したのがこのバージョンです)

・グリーの盗作記事(「渋谷 居酒屋」と「渋谷 ランチ」がテーマの2記事)が公開されたのが2020年3~4月頃(グリー担当者から確認済み)

・盗作に弊社が気付き、グリーに連絡したのが2021年7月(弊社からの連絡後、グリーの2記事は削除)

時系列に関しての追記は以上です。ご指摘頂きありがとうございました。

---追記終わり

※弊社記事は常にリライトを繰り返しており、現在はグリーが記事を執筆した当時と内容が大きく異なるので、下記に当時に近い状態の記事を復元しました(バックアップデータから当時に近いものを探してきたため、全く同じ日付のものというわけではなく、内容が少し異なります)。

弊社が元々公開していた記事→https://haraheri.net/article/278/shibuya_izakaya_

盗作が疑われるグリー社の記事の魚拓→https://megalodon.jp/2021-0722-1330-56/https://aumo.jp:443/articles/17239

ほとんど丸パクリと弊社が主張する根拠ですが、元々公開されていた上記の弊社記事で紹介している56選の内、53選がグリーの記事と一致かつその並び順(紹介順)も弊社のものとほぼ一致。さらには紹介しているおすすめメニューなど記載内容も弊社のものと似通っているということなどが挙げられます。

弊社で紹介していない店舗がグリー側の記事で紹介されていますが、記事を公開してから1年以上が経過していますので、 その間にグリーが独自に追記をしたということだと思います(WEBメディアでは、記事公開後に最新情報や別店舗の追記をすることは一般的です)。

また、上記記事に関して弊社からグリーに問い合わせ後に、弊社に事前連絡なしに削除された記事(「渋谷 ランチ」をテーマにした記事)があり、盗作疑惑は一記事に限らない可能性があります(その記事に関しては魚拓が取れていませんが、弊社の公開している記事と類似していたからこそ削除したとグリーは認めています)。

本記事を公開した目的

今回の事案をWEB記事として公開する理由は、大きく2点あります。

理由1:グリーから誠実な対応が得られなかったから

これに関しては後述する 「グリーの応対内容に関して」で詳しくご説明します。

理由2:本件がこのまま終わってしまうと、写真や本文の丸パクリでなければコンテンツを真似して作って良いということになってしまうから

これも後述の内容と多少前後しますが、結論としてグリーは「自分たちの社内ポリシーに反するので記事削除はしただけで、法的に一切の問題は無い。」との立場です(実際にそう明言されました)。

そのため、弊社記事を盗用した(実際にグリーの方から言われた言葉を借りれば"研究した")記事を1年以上公開して弊社に実害を与えておきながら、一切の補償や賠償にも応じないというスタンスです。

これに関しては、「写真をそのまま盗用した」、「本文の一言一句がコピペ」などの事案と比べると、こういった店舗選定や構成に関しての侵害行為は著作権侵害や不法行為とは認められにくいという背景があります。

しかし、これが「著作権侵害や不法行為としては認定されにくいので何も問題ない」となってしまうと、「写真は似たようなものや関連するものに差し替え、本文はコピペにならない程度に書き換える。」というように記事を作れば、他社を"研究した"記事だけで誰でも簡単に記事を量産してメディアを作れることになってしまいます(今回の記事がまさしくそのように作られています)。

当然"研究された"側のメディアと比較すれば、記事制作にかかる工数も費用も段違いにかかっていませんから、大きな競争優位となり得ます(簡単に言えば"研究された"側が潰れます)。

上場企業であり、かつ中期の成長事業として"インターネットメディア事業"を掲げているグリーが、「バレたら消せば問題ない」というスタンスでは、メディア業界に与える悪影響は非常に大きいと考え、今回の記事公開に至りました。

グリーの応対内容に関して

本件に関しては、発覚後に弊社からグリーに対してメールフォームから問い合わせ済みです。

その後「経緯説明に伺いたい」との連絡がアウモ株式会社の代表者からあり、弊社はそれを受諾。

当日はアウモ株式会社の代表取締役と、グリー株式会社の法務総務部長の計2名が弊社に訪れました。

弊社からは、私と副代表の加瀬の2名が出席しました。

ですが、当日のグリー担当者の態度はかなり受け入れがたいもので、アポ中は頻繁にへらへらと半笑い、一切の資料はなく口頭で始まった経緯説明も調査不足で内容がまとまっておらず、弊社からの質問の多くに答えられませんでした。

これらの態度の悪さには弊社から当日指摘させて頂いたほどです…打ち合わせ中(しかも謝罪アポ中)に「いくらなんでも態度が悪いですよ」と直接伝えたのは初めての経験でした。

また、グリーのスタンスとしては

「自分たちの社内ポリシーに反するので記事削除はしただけで、法的に一切の問題は無い。」

とのことでした。

打ち合わせ後に弊社から送った内容確認のメールに対しては

「"メールや書面といった後に残るもの(原文ママ)"に関してはこのままでは回答出来ない」

「以後は弁護士を通してくれ(弊社で起用した弁護士経由でないと話し合いに応じない)」

という対応になりました。

営業経験者であれば打ち合わせ後に話した内容を文字起こしして内容を確認するということは特に珍しくないと思いますが、(これをしないといわゆる"言った言わない問題"になります。)

一切のテキストでの内容確認には応じてもらえず、また「改めて経緯調査する」「補償や賠償は難しいが、FULL HOUSEに有利な条件でのパートナーシップなど何らかの形で穴埋めを図る」といった当日の"口"約束も反故にされています。

グリーの記事の監査体制と、監査を通った記事が削除された理由に関して

以下は、打ち合わせ当日にグリーから伺った内容の一部抜粋になります。

まず、本件に関わらずグリーから公開される全記事には"執筆者とは別の"監査担当が居て、監査が適切に行われているかをチェックする”監査の監査”担当もいたとのことです。

今回の記事も、グリーの監査を他の記事と同様にクリアしていたとの報告を受けています。

監査を通った記事を非公開にした理由に関しては、弊社からの指摘を受けて全記事を精査した結果、「渋谷 居酒屋」と「渋谷 ランチ」がテーマの記事に関しては、グリーの社内ポリシーに合致しないため非公開にしたとのこと。

なお、「渋谷 ランチ」がテーマの記事は、弊社への事前連絡なしに突如削除されました。

打ち合わせ当日に弊社から尋ねて初めて、「渋谷 ランチもFULL HOUSEの記事と似ていたため非公開にしました。」と認めました。

「なぜ事前に相談なく削除したのか?」との弊社の指摘に対しては「今日、言おうと思っていた。」との回答で、「弊社が気付いていないだけで、いつの間にか消えている記事が他にもあるのでは?」、「バレないようにこっそり消そうとしたのでは?」との疑念を持たれても仕方のないことだと思います。

また、「なぜポリシーに合致しない記事が二重の監査をすり抜けたのか?」を説明するのが経緯説明だと思いますが、打ち合わせの段階では監査担当すら特定出来ておらず、この点に関しては「新型コロナに起因するリストラで社内がごたついていた」と説明されたのみでした。

この点に関しては「改めて経緯と再発防止策をまとめて報告する」とお約束頂いたものの、7月29日(木)の打ち合わせから1ヶ月以上が経過する現在も何もご連絡は頂いておりません。

弊社が受けた被害に関して

弊社として、「被害を受けた」と確信しているものを列挙します。

・弊社の記事のGoogle(及びYahoo)検索における検索順位が大きく下落した

該当の記事は元々「渋谷 居酒屋」などのクエリで検索すればGoogle検索で2位に表示されるなど、検索エンジンでの露出が非常に多い記事でした。

グリーの"盗作疑惑"記事が公開されてからは弊社記事の検索順位が下落し、「渋谷 居酒屋」では10位以下での表示となりました。

Google のロジックは日々変化しているので、盗作記事が公開されたことだけに順位下落の原因を求めるのは間違っていると思いますが、少なくとも一因となったと感じています。

検索順位が下がったことにより検索流入は大きく減り、獲得出来たはずのユーザーや広告収入の多くを失ったことになります。

・クライアントを奪われた

これに関してはクライアント(渋谷で居酒屋を経営している)から「アウモ社に出稿するので今回はFULL HOUSEには出稿しない。」というお断りを受けています。

※クライアントにご迷惑はお掛け出来ないので、名前は伏せさせて頂きます。探し出して問い合わせすることもお控え頂けると大変ありがたく存じます。

この時はまさか「クライアントを取られた記事が弊社記事のほぼ丸パクリ」だとは思いも寄りませんでした。

グリー社に今後求めること

まずは「やってしまったことを認めて、誠実に対応すること。」これに尽きます。

本件が組織ぐるみなのか現場の暴走なのかはわかりませんが、「ちょっと似ていた」では済まないレベルの盗作疑惑記事が作成・公開されてしまっていた以上、被害者側が納得出来る対応に努めるべきです。

今のところグリーの対応は謝罪アポ当日には(弊社にとって)非常に不快な態度を取り、事後の応対も「弁護士を雇ってください。あとは双方の弁護士同士で応対しましょう。」という誠実とは相反するものだと感じています。

また、当日頂いた「パートナーシップ等で何らかの穴埋めをします」というお言葉。
「遅くとも8月末までにまとめます」とのことでしたがその後一切連絡はなく、私たちは待ちぼうけです。

ただでさえ新型コロナで大幅に業績悪化する中での今回の盗作疑惑による売上減。
口約束とはいえ、お約束した以上は多少なりとも何らかの穴埋めを頂けるものと期待しております。

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