完璧超人 秋元康
気がつくと会場を拍手が埋め尽くしており
「辞めさせてもらうわ」「どうもありがとうございました」拍手を背に帰っていく俺を俺が見ている
M-1グランプリ大優勝
スターになっている僕の輪郭がクッキリすればするほど
僕は僕の夢から遠ざかっていく
寝る前に見る夢は、いつもいつも
拍手を送られてばかりで
今やスターになった僕は
日向坂46最年少メンバー渡辺莉奈14歳に中出しをして孕ませたあとのことばかり考えていて
孕んだ坂道アイドルの子供をブチ込むためだけに作られた学校の運営をしている
処女膜を騎乗位で破らせる。
僕はただ、面白い人間でありたかっただけなのに
自分の子供を学校に入れている。
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「こんなはずじゃなかった」は、小市民のサラリーマンをやっている現状に対してではなくて
夢の中でウケている僕の漫才の
セリフがなくなったことに対して使うべき言葉で
持っていない才能に対する「こんなはずじゃなかった」から逃げて
安易に現状を呪っている。
金村美玖、上村ひなの、小坂菜緒がボディーソープの代わりに僕の身体を舐めているが
僕の身体はツバ臭くならず
空想と現実の違いは直感的なニオイであることを実感する
僕は夢で匂いを感じ取れたことがない。
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