当事者のモヤモヤ。

双極症で1年間療養中の者です。途中から複雑性PTSDがわかり、自己価値を見つめ直す日々が始まりました。
私の父は、DVモラハラ嫌がらせ、なんでもござれな人間です。母はそれを非難しながら目をつむり、何にも変わらない日々を過ごしてきました。
わたしの前で妻の髪を掴んで引きずり倒す、という暴力を見せたあとでも何ら変わりない日々、触れることすらない話題に薄ら寒くなり、わたしは家出を決行し、苦労をすることになりました。やがて私も結婚しましたが、同じような人で共依存の関係に陥り、私の場合は離婚をしました。
なので、同じ程度の人同士というのはわかっています。永遠に両親の事態はかわらない、ということも。
父は私の一人暮らしに介入し、暴行をして帰っていくことがありました。すべて、母が悲しむから話すな、と口止めをされ、それが発症の原因になったと思われます。
わたしは母の前で父の所業を告発し、次にやったら警察を呼ぶ、と警告しました。母は父に怒りましたが、母が逃げることはありません。むしろ、私が介入することに余計なお世話だと怒っているように見えました。

家出をしたあと、わたしは職を転々としました。両親から大切にされなかったので、大切にされない職場に縁を持ちました。正確には、両親は精一杯愛したけれど、自分以外を優先することを知らない。こういった私の経験も、トラウマの作用だと知りました。
やがてわたしは障害者や児童福祉、引きこもり支援の職場に居心地の良さを感じ、長く働きました。なぜかといえば、社会的弱者を受け止め、尊重する空間で、私もその支援をすることができるからです。両親の否定を浴び続け、自分の発達障害をおとなになっても疑い続けていたわたしにとって、大切にしたい空間でした。そのために間違いがあってはいけないと、一生懸命学びました。
自己価値は揺らぎ続けます。引きこもり支援が初期の頃を見ていると、いまは随分良くなったと思いますが、健常の側から見れば、障害者をまとめて隔離できて歓迎されるような側面もあるんだなと、保護者などの関係者を見ていて思いました。つながりは絶てないけれど、理解できず予断も許さない障害者という存在が重荷となり、離れたい、と思うのも無理ないことだと思っていました。

現在、当事者になって思うのは、引きこもりになるのは社会の差別や無理解に晒されてではありますが、家族の状況が不健康な中で育ったことも大きいと思います。引きこもりも、無理解を基本ととり、動き出せる強さを身に着けないといけないとは思いますが、精神疾患が寛解しないとパフォーマンスが落ちているままに更にストレスや傷つきを抱えたり、差別や社会的排除を受けたりして疾患が悪化することもあるため、安心できる場所で休むことをしっかりすることは大切だと思います。
その経験の中で今私が悩むのは、障害者を隔離したがる社会と、健常であることが可能だと規定する両親の間で、自己価値の喪失を感じることです。他人に価値を決めてもらうメンタリティは捨てるべきだとは思います。しかし虐待を受けてきた場合、その教えが内面に根付くようです。私はこれに気づいて、子を産む選択をしなくてよかったと思いました。無意識を含めて両親が渡した虐待をわからないままする可能性を考えると、もとの職場に戻ることも今は考えられません。
両親は愛情と虐待をセットにしているようで、未分化のまま、わたしに接しているようで、愛情が増すほど、攻撃と無理解が比例して火を吹きます。

父はなにも考えずに暴行しているようで、終わればスッキリして忘れてしまいます。好々爺のような顔をして、不機嫌になれば暴行をしてスッキリしているので、私は感情処理用のゴミ箱にされたような気持ちになりました。なにも考えずにいられるよう、母がコントロールしているのだと思います。なんの価値も自分に感じられない様子の母は、そういうどうしようもない父を世話することで、自己価値を揺るぎないものにしているようです。
父が母に感謝している様子もあり、私がそれに付き合う必要はないなと思っています。

偉そうにしている父は、私の人生に介入しコントロールしようとしてきました。心が立ち上がれなくなってしまったので、いまは連絡を遮断することで自身の境界線と自分軸を育てています。
発達障害の子供に身近な環境にいたので、両親はアスペルガー傾向ではないかと思っています。私も遺伝している可能性があり、考えを整理するとそんなような気もします。障害の出方は父も母も違っていて、補うように機能しているようです。片方ずつに聞くと心もとないですが、両親が揃って意見を聞くと、盤石な大人の意見のように感じられます。

自分を障害だと認めない障害者、または身内を馬鹿にする人間は対外的に知られたくないため、家族を檻のような構造にして、なんとか自分で解決しようと奮闘してこじらせます。引きこもりの大半はなんらかの障害を負っており、医療の介入が必要です。

どうか、当事者で困っている方は専門家に頼ることを考えてほしいなと思います。自分のことを理解する手立てはたくさんあります。

私は孤独感や孤立感を覚えた時、市役所の福祉課に行って話を聞いてもらったこともありました。無料の相談施設も公設ならあったりするので、対面もキツい方は電話相談も視野に入れて探してみると良いです。長くても電話相談は20分で終わります。

最近の所感でした。

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