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株式投資を行う際に大事になってくるのが、そもそも株というものをどのように考えているのかということです。

株とは買ったり売ったりしてその差額を利益として手に入れることができるものと考えるのか、株を持つとは企業の一部分を所有すること(つまり株主になること)だと考えるのか。

これらはどちらか一方が正しいというわけではなく、ただ株というものに対してどういう風に向き合っていくかの違いを表しているものですが、株式投資で成果を上げるためには、このような前提となる考え方を自分の中にしっかりと持っておく必要があります。

もしあなたが資産形成の手段として株式投資を考えているのであれば、自分の中にしっかりと持つべき考え方は後者です。

株で資産形成を行うということは、企業の株主になるということです。

リスクを取って企業にリスクマネーを供給する見返りに、株主という立場とそれに伴う利益を享受することができるのです。

株をただの売買の対象として考えているうちは、長期のスタンスでの資産形成はおそらくうまくいかないでしょう。

切った張ったの世界でまっとうな資産形成を行おうとすること自体がナンセンスだというわけです。

株というものは、その人が株のことをどう思っているかを映し返す鏡のようなものです。

切った張ったの世界で株の売買を繰り返すのも、

企業の株主として長期にわたって恩恵を享受していくのも、

その人が株をどう考えているかの違いに他ならないのです。

これが、前提となる考え方が重要だと申し上げた理由です。

あなたの考え方さえしっかりしていれば、株式投資は怖いものでもなんでもなく、きわめて現実的でまっとうな資産形成の手段となります。

そのことを一人でも多くの方に知っていただきたいという思いが、拙著『ビビリ投資家が考えた、買ったら永遠に売らない株投資法』(ぱる出版)には詰まっています。

どうぞみなさま、ひとつよろしくお願いいたします。



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