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犬がブルブル震える理由とは?考えられる病気と対処法

愛犬がブルブル震えているのを見て心配になったことはありませんか?
 
犬が震えるのにはさまざまな理由がありますが、ときには病気のサインのことも。

病気による震えの場合は深刻なケースも考えられるので、愛犬が震える理由はしっかりと理解しておきたいですね。
 
そこで今回は、犬がブルブル震える理由について「生理現象で起こるもの」や「病気によるもの」に分けて解説、「犬が震えるときの対処法」もご紹介します。
 

犬が震える理由は生理現象と病気

犬が震える理由は、おもに「生理現象で起こるもの」「病気によるもの」に分けられます。
 
生理現象とは、生きていくうえで体に起こる動きのことで、「呼吸」「排泄」や「あくび」「しゃっくり」「くしゃみ」「おなら」など。

上記は日常的に犬に起こる生理現象ですが、「ブルブル震える」という生理現象は何らかの原因によって生じるものです。
 
一方、病気による震えと思われる場合は深刻なケースの可能性もあるため、早めに獣医師に相談することをおすすめします。
 
まずは生理現象で起こる犬の震えについて見ていきましょう。

犬がブルブル震える理由①(生理現象で起こるもの)


犬がブルブル震える理由の多くは、次のような原因による生理現象と考えられます。

寒さ

犬がブルブル震えるのは寒さが原因で起こる生理現象のことが多いものです。
 
犬が寒いときに震える理由は、脳が「筋肉を動かして体温を維持せよ」と指令を出すから。

体の中で熱を生み出せるのは筋肉だけで、ブルブルと小刻みに動かすことによって熱をつくり出します。
 
寒いときに犬が震えるのは、寒さから身を守るための生理的な反応だったんですね。

恐怖心・緊張やストレス

動物病院に行くと、待合室でブルブル震えているワンちゃんをよく見かけますよね。

ほかにも雷の音が鳴ったり散歩中に攻撃的な犬に出会ったりすると震える愛犬は少なくないでしょう。
 
犬は恐怖心や緊張やストレスを感じると、自律神経の交感神経が過剰に働いてしまうことがあります。

その働きにより、筋肉が収縮したりゆるんだりして振動するため犬の体が震えるのです。 

筋力の衰え

高齢犬や運動量が足りない犬は、筋肉量の減少とともに筋力も衰えていきます。

犬が高齢になって筋力が衰えると歩いたり踏ん張ったりすることも困難になり、力むことが必要な排泄時などにブルブル震えることが多くなります。
 

次は、「病気によるもの」と考えられる犬の震えについて解説していきます。
 

犬がブルブル震える理由②(病気によるもの)


犬がブルブル震える理由は、次のような病気が原因の可能性があります。

てんかん

犬が「全身性てんかん発作」を起こしたときには、ブルブル震えるというより、足を突っ張らせてガクガク震わせるような動きをすることがあります。
 
一方、「焦点性てんかん発作」は足が震えるように引きつるほか、ヨダレを垂らす、顔の一部がピクピク動くなど体の一部だけに症状が起こります。
 

肝臓・腎臓の機能障害

犬の肝臓や腎臓の機能の障害が、犬の震えにつながるケースもあります。
 
肝臓や腎臓は犬の体内の老廃物の代謝・排泄にかかわる働きをしていますが、しっかりと機能しなくなることがあります。

その結果、犬の体内に毒素が蓄積してしまうと痙攣(けいれん)などの発作を起こすことがあり、その際に体の震えが見られることも少なくありません。
 

低血糖・中毒症状

犬は中毒や低血糖を起こすと小刻みに震えることがあります。
 
犬は毒性のある物質を食べたりして中毒になると低血糖を起こすほか、病気が原因で低血糖になることもあります。
 
また子犬の場合は、お留守番などで食事の間隔があいただけで低血糖を起こすことがあるため注意が必要です。
 

痛み

犬は痛みを感じているときにも体を震わせることがあります。
 
愛犬が動かずブルブル震えていたり触っただけで鳴いたりしたため動物病院に行ったら、関節に炎症を起こしていた、というケースも多くみられます。
 
 
では、愛犬がブルブル震えていたらどのように対処すればよいのでしょうか。
 


犬が震えるときの対処法


犬が震えるときは、考えられる原因によって以下のような対処法を行いましょう。

寒さ対策

犬は寒さに強いと思われがちですが、シングルコートの小型犬や子犬や高齢の犬は寒さで体調を崩すことも珍しくありません。

愛犬が震えている原因が「寒さ」だと思われたら、室温を上げ、保温ベッドや暖かい洋服で体温調節をしてあげましょう。

ストレスの解消

恐怖心や緊張でブルブル震える愛犬の場合は、お散歩や遊びなどで十分な運動をさせると気分転換になりストレスの発散もできます。

また、なるべくスキンシップの時間を増やして愛犬がリラックスできるようにしてあげましょう。

筋力の衰えの場合

筋力の衰えが原因でブルブル震える高齢の犬は、お散歩を嫌がることもあるかもしれません。

しかし筋力や健康の維持のためには適度な運動も必要なので、短い時間でもなるべく歩かせるようにしましょう。

動物病院を受診する

犬がブルブル震える原因が病気と思われる場合は早めに動物病院を受診しましょう。
 
犬が病気で震えている場合は、ほかにもさまざまな症状が出ていることが多いものです。

犬の震えや痙攣(けいれん)の症状は言葉では説明しづらいので、動画を撮影して獣医師に見せることをおすすめします。


まとめ

犬がブルブル震える理由には生理現象と病気によるものがあります。

愛犬が震えていると飼い主さんは心配になりますが、ほかの症状や変わったところがないか注意を払ったうえで動物病院を受診するか判断しましょう。

犬も人と同じでさまざまな病気を発症することがあるので、日ごろから愛犬が快適に過ごせるように気を配り、定期的な健康診断なども活用しましょう。






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